No.489
『写真で見るモスクワ』
まずは!
新シングル『桜ナイトフィーバー』、2015年2月25日(水)の発売が発表になりました。カッペリングの『表参道』も含めて、じっくり時間をかけてアレンジしていますので、かなりおもしろいものが出来ることでしょう。御期待ください。
さて、9回にわたってお送りしてきました4月の旅行記、いかがでしたでしょうか? まぁ、旅行ものは好きな方とそうでない方がハッキリ別れるんだろうとは思いますが、でもまだ続きます。せっかくなので最終地モスクワの3日間をざっと書きます。
モスクワはたしかもう8回目ですから、私自身はどこに行って何を見て何を食べて、みたいな興奮はあまりありませんが、しかし、モスクワをご存じない方は多くいらっしゃると思いますので、その美しさに少しでも興味をお持ちいただくべく、Photo Albumを開いて、ざっと写真だけでもご覧いただければと思います。
【Photo Album】
8回目だからといって、目つぶって歩けるわけではありません。方向感覚はなんとなくあるものの、土地勘までとは言えませんし、不甲斐ないことにロシア語もまだカタコト以下の状態ですから、どこにいくにもガイドブックは必須です。
4月25日(金) 【Президент Отель/プレジデント・ホテル】は、モスクワ川沿いにあるとても眺めの良いホテル。南側には、2011年に【J-FEST】で弾き語りライブをやった【Централъный Дом Художника/中央芸術家会館】が見えます。(01〜03)
今日はコンサートでも観ることにします。ホテルのビジネスセンターで調べてもらったら、【チャイコフスキー記念モスクワ音楽院】でなんらかのクラシックコンサートがあるようなので、チケットを買いにいきます。なんつったって世界一わかりにくいと言われている地下鉄、私も何度来てもそう思います。最寄りの『Полянка/パリャンカ』駅から乗って、『Боровицкая/バラヴィツカヤ』駅で降りて地下道を歩いて『Библиотека Имени В.И.Ленина/ビブリアチェカ・イメニ・レーニェナ』から地上に出て、そこから歩いて約10分、【チャイコフスキー記念モスクワ音楽院】=通称“コンセルバトーリャ”でチケットを買いました。(04〜06)
その後はあてもなく街をうろうろ。【Большой Театр/ボリショイ劇場】は大規模改修が終わったようです。銀行に2軒ほど行ってみましたが、カザフスタンのチンゲもタジキスタンのソモニも両替してくれませんでした。まぁ、またいつか行くかもしれないのでよしとして、更にあてもなくうろうろ。(07)
眺めの良いカフェで昼間っからビールを飲んで、暇つぶしに辞書。適当に腹がへってきたので、飲食店が並んでいるカミェルゲルスキー通りでレストランに入りました。『чебурек/チブリェック』という聞いたことのないものがあったので、それにしてみました。ひき肉やキノコの具材を薄い生地にくるんでオーブンで焼いた、デカいラビオリのような、小さいカルツォーネのような。甘酸っぱいソースがついていました。エウィターさんに「イタリア料理ですか?」と聞くと、「ロシア料理です」と言いました。赤ワインのつまみにハラショー。たいへんおいしゅうございました。(08)
一旦ホテルに戻って、再びコンサートに出かけます。【チャイコフスキー記念モスクワ音楽院】=通称“コンセルバトーリャ”に入るのは初めてです。アンドレイ・ガロヴィンという人による交響楽で、チケットに記されたタイトルは【Музька с характером】=“注目に値する音楽”。ときどき歌ありの交響楽でしたが、現代音楽らしく、私にはちょっとわかりにくかったですが、歴史あるホールが荘厳で美しかったのでよかったです。(09〜11)
さて晩食ですが、ホールに歩いて来る時に気になっていたミートボールのレストランに入ってみますが、残寝ながら満席。すぐ近くのウクライナ料理店も満席。その斜め向かいのやや高級そうなレストランも満席。金曜日だからでしょうか。更に歩いて、【Корчма Тарас Бульба/カルチマ・タラス・ブリバ】のマホヴァヤ通り店へ。モスクワに15店舗ほどあるウクライナ料理のチェーン店で、過去に3度ほど食べていますが、この支店は初めてです。ウクライナ料理の定番『Котлета по-Киевски/キエフ式チキンカツ』となんらかの白ワイン。たいへんおいしゅうございました。(12)
4月26日(土) 地下鉄で【Красная Плошадь/赤の広場】へ。なんらかの記念式典の準備が行われているようで、【Мавзолей В.И.Ленина/レーニン廟】はこの日も臨時閉鎖。2011年もそうでした。それにしても、これまでの3カ国に比べてがぜん寒いです。コートを持って来ててよかったです。(13, 14)
というわけで意味もなく【Воробьёвы Горы/ヴァラビョーヴィ・ゴールィ】=「雀が丘」へ。モスクワ川に掛かる橋上の駅を降りて、丘の傾斜道を歩いて上がると、大きな広場に出ます。バイクの大集会が行われているようで、悠に100台はあろうかという数の大中型二輪車が集結していました。荘厳なスターリン様式のモスクワ大学を背に、モスクワに来ると必ず食べる【стардог!с/スタードッグス】で、ピクルスと揚げ玉ねぎがたっぷりのった『Датский хот дог/ダツキー・ホットドッグ』を。どうやら微妙にシステムが変わったようで、小サイズが廃止されていました。が、たいへんおいしゅうございました。(15〜18)
その後、タクシーに乗ったりバスに乗ったりしながら意味もなく街を徘徊し、カフェでビールなど飲んでみたり。ホテルに戻ってビジネスセンターでローマ字コラムを書いて送ってみたり。あんまりヒマなんで部屋から見える聖堂の絵を描いてみたり。(19)
晩食は、地下鉄に乗って『Чеховская/チェーホフスカヤ』へ。もうこの辺りは歩き慣れたエリアです。地下鉄から地上へ出る階段で、モンゴル顏の女性に「トヴェルスカヤ大通りはどっちですか?」と訊ねられ、とっさに「あっちの階段です」と答えることができ、ちょっといい気分です。(20, 21)
5〜6分歩いて、ガイドブックに載っていたレストラン【Кигежь Град/キーテシュ・グラッド】にやって来ました。国内の観光客でしょうか、フロアの中央では10数人の年配の団体さんが音楽に合わせて楽しそうに踊っています。そんな踊りの中を横切る形で奥のテーブルへ。いろいろ迷いましたが、【Бефстроганов/ビーフストロガノフ】にイタリアの赤ワイン。おいしゅうございました。(22)
ホテルの部屋からは、美しいモスクワの夜景が広がります。(23)
4月27日(日) さぁ、2週間の旅の最終日、今日も良い天気です。・・ってゆうか、思い起こせばこの13日間、ず〜っと晴れてます。ちょっと曇った日もありましたが、雨が降ったのは、デリーとアルマトゥイの明け方に1度ずつあっただけで、傘をさすことはありませんでした。よく、イベントなどの度に“雨男・晴れ男”の話題で盛り上がることがありますが、私はどうもその意味、というか感覚的にわからないので、一緒に盛り上がりにくいんですが、もしそのようなものがあるとすると、私は間違えなく“晴れ男”なのだと思いました。
で、今日も意味もなくなんとなく地下鉄に乗り、おみやげ屋さんやレストランが多く、外国人観光客でにぎわうアルバート通りへ。98年に初めて訪れた時にここで撮った写真は、シングル『英語でゴメン』のジャケットになっています。当時は私もまったくロシア語を知りませんでしたし、おみやげ屋さんの店員さんともそれなりの距離感と緊張感がありましたが、その後、おみやげ屋さんは英語を話すようになり、今や、私が歩いていると「こんにちは、おみやげ、どうぞ〜」と日本語で声をかけてきます。(24)
カフェの陽当たりの良い席に座り、最後のランチ。メニューを見て、かわいいウェィトレスさんにカタコトのロシア語でいくつか質問し、結局フライドチキンとポテトにしました。しかし、私のロシア語の問題でしょうか、出てきたのはフライドチキンとソーセージ。「いえいえ、私が頼んだのはチキンとポテトです」と言うと、ウェィトレスさんは「ソーセージもおいしいのよ」と言いましたが、しかし違いますと断ると、ウェィトレスさんはちょっと不機嫌にソーセージをさげました。ポテトはずっと後になってやっと出てきました。(25)
14:30、ホテルをチェックアウトしてタクシーでダマジェーダヴァ空港へ。3,000ルーブル。搭乗までの時間つぶしに、今となっては“いきつけ”のIRISH PUBへ。昼間のソーセージが心のどこかにひっかかってたんでしょうか、気がつきゃソーセージとビールをたのんでました。17:45、JL442便で帰国の途につきます。(26)
はい、というわけで、駆け足でモスクワの3日間でした。
いやぁ、久しぶりの長期休暇はたいへんに有意義なものでした。次はどこかなぁ〜。キルギスとウズベクに行って中央アジアを制覇、ってのもいいですし、そういう意味ではモンゴルにも行くべきですし、でもモルドヴァも見てみたいしなぁ。いや、トリンドルちゃんの故郷、オーストリアにも行かなければならない気もしています。
なにしろ、10週にわたりおつきあいいただいた皆さま、ありがとうございました。なんらかの興味のキッカケになっていただければ幸いです。
よいクリスマスを。
2014/12/25
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