No.443
『藻岩山ロープウェイに乗ってみた』
2月からのBAND LIVE TOUR 2014【Think Your Cool Kick Yell Come On!】のリハーサルも始まり、ライブアレンジや新たな音源を制作しながらも大阪・福岡とペロモーションに出かけたりとたいへんに忙しい1月です。
そんな多忙であるはずの1月9日(木)、なぜか札幌ではお昼に少し時間の余裕があり、ホテルの窓から遠くの藻岩山を眺めながら、「そうだ、ロープウェイに乗ろう!」と思い立ち、行ってみることにしました。
「思い〜こんだら、市電の道を〜、行くが男のド根性 ♪」ということで、街の中心部のターミナル「西4丁目」からちんちん電車に乗り込みます。
私はちんちん電車が大好きで、それが走っている街ではよく乗りますが、最後に乗ったのは数年前の広島だったでしょうか。思えば札幌ではかなり久しぶりです。20数年見慣れた町並みも、ちんちん電車だと少し趣も違って見えます。特に運転席は、元鉄道マニアとしてはワクワクスポットです。
そんな感じでガッタンゴットンちんちん揺られて20分、「ロープウェイ入口」でちんちん電車ちん170円を支払って下車。
そこから徒歩1分のところに、ロープウェイの駅までの無料シャトルバス乗り場があります。15分間隔での運行ですが、ちょうど行っちゃったばっかりみたいで、次のバスが来るまでは13分。同じタイミングでやって来た英語をしゃべる旅行者らしき若い男女3人は、時刻表を見てさっさと歩いて行きました。雪がなければ歩いても5分くらいで行けそうな距離ですが、私のペラペラの靴底でこの雪では、まぁ、10分以上はかかるでしょう。ということで待つことにしました。時刻表どおりにやってきたシャトルバスに乗って数分で「もいわ山麓駅」へ。英語をしゃべる徒歩の男女3人を到着ギリギリで追い越しました。へっへっへ、オレの勝ち。
「もいわ山麓駅」4階のロープウェイ乗り場でチケットを購入。ここからロープウェイで「中腹駅」まで登り、そこで【もーりすカー】というミニケーブルカーに乗り換えて「山頂駅」へ。この往復でチケットは1,700円。う〜ん、高いかなぁ〜と一瞬思いますが、いやでも、利用者数を考えると、このくらいの料金設定でも運営を維持するのはたいへんなのかもしれませんね。これまた前のロープウェイがちょうど出たばかりだったみたいで、記念スタンプなど押しながら、ここで12分ほど待ちます。
英語男女3人とともに乗り込んだゴンドラはまもなくガゴンと発進。色白のお嬢さんがガイドアナウンスを始めます。飛行機に乗っているお嬢さんはスチュワーデスさん、観光バスのお嬢さんはバスガイドさんですが、さて、ロープウェイに乗る案内のお嬢さんは、なんと呼ぶのでしょうか? それは「ロープ嬢」でしょう。90年代前半に、愛媛県松山市の松山城ロープウェイに乗った時に、私がそう決めました。藻岩山ロープウェイのロープ嬢さんのアナウンスは、松山城のそれのようにエクストリームなガイドさん口調でありませんでしたが、眼下に広がる景色の丁寧な説明を聞きながら約5分、「中腹駅」に到着します。
ミニケーブルカー【もーりすカー】に乗り換えます。ここでの接続は良く、発車は3分後です。ロープウェイは1月2日(木)に小旅行先の台北で【猫空纜車】に乗りましたからほんの1週間ぶりですが、ケーブルカーは、2003年の冬にウクライナの首都・キエフで乗った以来、約10年振り。キエフのケーブルカーは観光向けのものではなく、トルコ・イスタンブールのそれと同様に、丘の上と下を結ぶ市民生活の移動手段のようでした。
話もどして【もーりすカー】。2両編成の上の車両には私ひとり。英語男女3人はシャトルバスの私に負けたことをまだひきずっているのでしょうか、下の車両に乗りました。しかしここにはガイドさんはおらず、残念。せっかくふたりっきりになれるビッグチャンスだったのにぃ。わずか1分45秒で「山頂駅」に到着です。
階段を上がって山頂展望台へ。が、しかし・・・。さっきのロープウェイの時は景色がきれいに見えてましたが、天候が急変したのか、高度の問題なのか、山頂からの景色はただただ真っ白。まだお昼の1時過ぎというのに、暗めの白壁でした。
ま、冬の札幌ですし、しょうがないですか。藻岩山の自然保護目的の大きなキノコ型の木製募金箱に小銭を入れて、さっさと降りることにしますが、次の【もーりすカー】は10分後。ただただ白い景色を見つめました。
【もーりすカー】で1分45秒、「中腹駅」に降りましたが、ここでも次のロープウェイは12分後。う〜ん、ま、でも、しょうがないですね。おみやげ屋さんをゆっくり見てください、ってことなんでしょう。これといって心に響くグッズは見つからず、藻岩山のキャラクターであろう【もーりす】の写真を撮りました。Faceboard置いてほしいですね。
再びロープウェイに乗って下山。景色はきれいに見えましたから、やはり山頂は高度的に雲がかかってたんでしょう。乗客は私ひとりなんですが、ロープ嬢さんの他に展望台の従業員らしき女性がひとり。う〜ん、どうしてもふたりっきりにはさせないようにしてるんだなぁ。
というわけで、ただ山頂に行って降りて来た、というだけなんですが、でも、ちんちん電車・シャトルバス・ロープウェイにミニケーブルカーと4種の乗り物に乗れたので、それだけで充分楽しかったのは、やはり男性だからでしょうか。
先にも書きましたようにチケットは山頂往復で1,700円ですが、札幌市民は1,100円だそうです。で、年間パスポートというのがあって、これがなぜかたったの2,800円。札幌市民でも3回、道外の人であればたったの2回来れば軽く元がとれるという料金設定です。
下の写真の中央に見える白い筋がロープウェイ、そこから右の小さい塔に向かって観にケーブルカーが走っています。よろしければどうぞ。
帰りはシャトルバス・ちんちん電車の後、タクシーに乗って、前々から噂を聞いていた長崎ちゃんぽん屋さん【一鶴】でちゃんぽん食べました。たいへんおいしゅうございました。
2014/01/17
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