No.099
『金コラ初! 衝撃のUFO画像公開!』
うぅぅん、ついにこの話をする時がやって来たようです。
私は音楽家であるということ以外に、語学研究家/イメージカメラマン/イメージ料理人/ワインのばか/元ラーメン刑事/航空ファン/元鉄道マニア/マッパー/大学オフィシャルTシャツ収集家、など広く浅く多くの肩書きを持つことをこのコラムをお読みいただいている皆さまにはなんとなく認識していただいていることでしょうし、また女性に関しては、極端なコンサヴァ思考/普通のロリコンであるということも周囲の人には完全にバレています。しかし、そんな私が実は“UFOキャッチャー”であるということはほとんど誰にも話したことはない、近い友人ですら知らない事実です。
“UFOキャッチャー”といってもゲームセンターであの丸っこいぬいぐるみをとるのがめちゃくちゃうまい、とかそんなんじゃないですよ。UFO=未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)を目撃するという意味での“UFO catcher”なのです。えぇ、見ましたよ、ハッキリと、それも1度や2度ではなく3度もです。
もったいぶってもしょうがないので、事実は事実としてまず衝撃的な写真を1枚。
どうですか。写真左奥の木の上に飛んでいるそれ、そうです、ハッキリ写っていますね。そのへんのテレビ番組だったらかなりのケタの金額で買い取ってくれそうなこんな衝撃的な写真をなぜこれまで公開せず、今こんなにもサラッとなんの利益も目論まずにみなさんにお見せするかについて、複雑な理由はありません。
まず先に未確認飛行物体に関しての私の考えを述べるとすると“充分存在し得る”、というよりはむしろ“存在しない”ということを立証することのほうが不可能なんじゃないですか。だってそうでしょうよ、私たちはこの世の中のいったい何を知っているというのでしょうか。学問として整理確立された科学や数学を基本にいろんなものを計算して“イメージ”しているにすぎないのです。何万光年とかなんとかいってる宇宙の星の存在や現象も、ロケットに乗って地球を出て実際に何か見てきた人以外にとっては、あくまで“計算上”の話なのです。“計算上”とは例えば「この洗濯機のメインモーターの主軸は約3000時間かけて摩耗しますので、週に5回お洗濯をしたとして、約13年と7ヶ月で使用不可能になる可能性があります。」というのと同じテイストの話であり、もっというと「コーラ飲んだら歯が溶けるよ」ってのとも同じでしょう。私たちが暮らす地球という概念もこれに同じく、国土の面積も山の高さも海の深さもすべて計算上構築されたイメージの中で私たちは生活しているのです。つまり私たちは、地球在住の人類の発想の範囲内で、人間が科学的理論に基づいてに証明・計算できる物・現象のみを“事実”としてとらえ、それを放送や出版物などの媒体を通して見たり読んだりすることで頭の中に“事実”として認識するのです。ですから、そんな人間常識的事実解釈の範囲外の飛行物体は“UFO”として、実在のものか人間によるなんらかのねつ造物か、という論議の対象となります。
私はこれまで多くの国々を訪れ多くの人と出会い、新聞で読んだりテレビでみたりすることと私が実際に体験したことは違うことが多い、ということをよく知っています。これまでの44年半の人生で、自身の五感で確認し記憶できたことを「1」とすると、私の想像範囲外の物や事は「10000」どころではない比率で世界中に存在したり起こったりしているのだと考えます。これが宇宙レベルになるとどうでしょう、それこそ“天文学的”な数であることは明らかです。私たちは宇宙のことも地球のことも、何にも知らないくせに物質的に豊かなったことで、ちょっと勘違いして、世の中を語ってみたりしているだけなのです。少し冷静に謙虚になればわかります。私たちは何にも知らないのです。私たちの知らない事が起こるなんてことはごくごく当たり前の事なのです。
うぅぅん、今回かなり説教っぽくでいい感じでしょう。さて、上の衝撃的な写真を解説します。
イタリア・ロンバルディア州・クレモナ(Cremona)は、ストラディヴァリの出身地ということもあって、数多くのバイオリン工房が集まる、そっち系では世界的に有名な都市です。この写真は2002年7月、いくつかの小さな工房を見学した後、アンチョビのパスタを食べ、微発泡性のランブルスコを飲んで、「じゃぁストラディヴァリ博物館でも行ってみるか」とバスを待つカヴール通りのバス停前。時間は午後3時頃だったでしょうか、いわゆるシエスタ(昼寝)の時間帯で、街の中心部だというのに誰も歩いてません。時刻表ではバスはもうとっくに来てもいい時間なのに、まったく来る気配もなく、「もしかしてバスもシエスタ?そんなことあるかなぁ、・・・あるかもなぁ、イタリアだし」としゃがんでみたりしてたところを、愛妻がアナログカメラで撮影した1枚です。
結構近い距離を飛んでいるようですが、この時は私も妻のこのUFOの存在にはまったく気づかず、パリに戻って写真屋さんでフィルムを現像して、持って帰ってスキャナーで取り込んで初めて、このなんとも呑気っぽく浮遊する“いかにも”なアダムスキー型飛行物体を確認しました。前述の通り「私たちの想像の範囲外のことなんていくらでも起こりうる」という意味でのUFO存在肯定派の私ですから特に驚く事はなく「おっ、いた!」という軽い感じだったでしょうか。それにしてもこんなにハッキリと、しかもいかにもレトロなタイプの円盤が写っちゃってて「これって、誰も信用しないよな、逆に」と意味もなくテレた感触も残っています。
当時、日本の友人何人かにメールで送ったとは思いますが、ちゃんと公開するのは今回が初めてです。なぜ今このタイミングでこの写真をここに公開するかはなんて事ない理由でして、今週のコラムなに書こうかなぁ〜っとテレビを見ていたらたまたま世界のUFO映像の特集をやってて「お、なんかこういうの久しぶり、ってゆうか1枚あったな」ってことで書いてみようと思った、それだけのことです。
さぁ、手の込んだ長いデタラメはこのくらいにして、下の2枚の写真をご覧ください。
左のやつはさっきも見てもらいましたUFO写真で、右はそのオリジナル画像です。ええと、説明しますとですね、左は【Adobe Photoshop】という画像編集ソフトを使っての修正画像なんですね。アダムスキー型UFOの正体は、ケーブルで張り巡らされた“街灯”です。写真を取り込んだ時に「これって、UFOみたいでイイじゃん」と思い立ち、ケーブルを丹念に消していくとわざとらしいくらいのステキなUFOになったので、メールで何人かに送りつけました。でもね、ケーブルだけじゃないんですよ、同型のアダムスキー街灯を2つ先まで消さなきゃでしたからね、結構時間かかってます。しかし、木のところをごまかすよりは、空のケーブルを自然に消すほうがはるかに難作業でした。コンピューターを買ってほんの9ヶ月くらいでこの修正処理ですから、なかなかのもんでしょう。また、極めてフェアな精神から、“UFO否定派”の反論のとっかかりとして、奥の建物の屋根の煙突右のケーブルは消さずに残しておきました。
さて、このようなデッチアゲコラムも過去何回かやってきたひとつの手法ですが、今回はなかなよかったほうじゃないでしょう。そんな『金曜コラム』も来週でもう100回目ですからね。今回のコレを「よくもまぁ、こんなデタラメ平気で載せるよな」ととるか「あの手この手でもう100回って、すごいよね、エライわこの人」ととるかはお読みいただく方のコンディションによってさまざまだとは思いますが、でもですね、このニセUFO写真以外はすべてホントのことですし、UFOについての私の考えも心の底からホントに思っている事です。
そして冒頭に書いた「私はUFOを3度も目撃している」というのも、ホントの話です。そのうち1度は合成でもなんでもない撮影に成功しています。またいつかコラムネタが見つからない時に修正なしの衝撃UFO画像が公開されるのを楽しみにお待ちください。
2007/04/06
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