No.437
『オレん家の庭のゆず』
先日はフジテレビの【FNS歌謡祭】、ご覧いただけましたでしょうか。『くまモンもん』の作者として、森高千里をはじめ、レコーディングメンバーの秦基博くんとぼくの奥さんと演奏しました。ほんの一瞬でしたがたいへん楽しくやれせていただきました。いやぁしかしすごいひとがいっぱい集まってましたね。槇原敬之くんともすっごく久しぶりに会えましたし、三谷幸喜さんとも2年振り、ゆずのおふたりとも1年振りに会いました。ということもあり、今週はゆずのお話を。
家の庭には、・・っつっても古い古〜い借家ですけど、ゆずがありましてね。今年の春、庭の垣根とかを全部やり直した時に、大家さんが植えてくれてたみたいで、気がつきゃとてもきれいな実がいくつもなってました。
前に住んでたとこは、となりの家にゆずの木があって、寒い時期になると微妙〜にこっちの敷地にはみ出して実がなるんですね。で、その家の人は実をとることもなく、多くは鳥に中身をつついて食べられてたりしてたもんですから、それはもったいないということで、こっそり気づかれぬように収穫して、料理に使ってたもんですが、今年のはオレん家の庭のゆずですから、白昼に正々堂々と大きなジェスチャーで収穫します。
ね、ステキでしょう。ちくび立ってるっぽい感じがlove♡ですね。 切ってみると、種は多いですが、充分な果汁がしたたり、甘酸っぱい香りがキッチン中に広がって、料理人スピリットが小踊りします。
っつってもまぁゆずですから、メインにはなりにくい素材ですが、それなりに考えていろいろ作ってみましたので御覧ください。
鶏肉は骨つきで、椎茸も一緒に煮ましたから、なかなか良い出汁がでてますよ。食べやすさと見た目を考慮して骨は外して盛りつけます。極力薄味にしておいて、ゆずをじゅるっと絞りました。
では次です。
自家製の出汁醤油ってのがありまして、これは、昆布・にんにく・生姜・鷹の爪・砂糖・みりん・お酒・お醤油を器に入れて冷蔵庫で寝かしておきます。これ作っとくと、なにかと使い勝手が良いですからお勧めします。豚を焼いたフライパンにこの出汁醤油とゆずをたっぷり絞った、バリバリの和風ソースです。キャロットのグラッセをタワー状に積み上げてみたので“三軒茶屋風”です。いや、あるんですよ、キャロットタワーっていうビルが、三軒茶屋に。ま、そのあたりに住んでる人しか知らないと思いますけど。
はい、次〜。
にんにくと鷹の爪をオリーブオイルで炒める、いわゆるイタリア料理の基本「aglio olio e peperoncino/アリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」に、茹で上げたスパゲティーニ・しらす・ししとうをざっと混ぜて、味付けは少量のお醤油とたっぶりのゆず。最後に白胡麻をふって出来上がりです。パスタって簡単でいいですね。「でもなぁ、白い御飯にしらすをのっけて、ちょろっと出汁醤油とゆず、ってほうが絶対おいしいよなぁ・・・」と思いながら食べました。
はぁい、というわけで今週も「オレの料理ってなかなかイカしてるだろう」ということに終始してしまいましたね、はっはっはっはっ。
こんな感じで、ワンモチーフでさらっと3つくらい歌詞とかも書けたりしたなら、人生はもっともっと楽しいんでしょうけどね。
さて、来週11日(水)はTBSの【日本有線大賞】で演奏させていただきます。私KANという存在をトリンドルちゃんに覚えてもらうためだけに、とびっきりかわいいお衣装で出ようと思っていま〜す。よろしかったらよろしくね。
2013/12/07
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