No.409
『こんなチンペが欲しかった』
突然ですが、私はキッチンで布巾を使いません。じゃぁ、洗った後の食器類は何で拭くの?とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、私は食器もグラスも拭きません。もちろん食洗機なんてものも使いません。じゃぁ、どうしてるのかというと、うちの食器類はすべて自然乾燥です。
料理を最大の趣味のひとつとしていることは、この【金曜コラム】および【LuckyRaccoon】をお読みの皆さまはよく御理解いただいていることだと思いますが、それに伴い、自分で言うのもなんですが、食器洗いもかなり得意だとクリームクレンザー・ジフしています。関係ないですけど、このダジャレ、初めてちゃんとした使い方ができたような気がします。
料理は大好きですが、最近はあまりやらなくなりまして、家でひとりの時に簡単なものを作る程度ですが、しかし、そうでない場合も洗い物だけはなぜか私がやる、ということは多くあります。まぁ、どちらかというと好きな作業なんでそれはそれでいいんですけど。
そもそもなぜ私が布巾を使いたがらないかというと、拭くことでだんだん水分を含んでくる布巾で多くの食器を連続して拭くこと自体が、決して衛生的だと思えないからです。また、まだ乾いていない食器を布巾で拭くことで、布巾の毛細繊維が食器に付着するのではないか、ということを気にしだしたら、もうそのことがどんどん気になっちゃって気になっちゃって、夜も眠れなくなりそうだからです。こんなんじゃ、良い歌詞なんて書けるわけはありません。
食器ならまだ目をつぶったとしても、透明のグラスに関しては、毛細繊維の付着は、決して黙認してはならない最悪の事態と言えます。それでも、やむをえず私が布巾を使って食器を拭かなければならない場面に直面したとするなら、一回の洗い物で何枚もの布巾を使うことになるでしょう。そして、それらの布巾を脱ぎたてのパンツや靴下と一緒に洗濯機で洗うのかと思うと、じゃぁ、最初っからパンツで食器を拭くのとなんらかわりないじゃないか、という気分になるのです。ま、とにかく完全自然乾燥派なのです。
で、洗い物の自然乾燥、具体的にはどのようにやるかというと、料理終了後の鍋やフライパン、包丁菜箸などの調理器具、大中小の食器類、箸・ナイフ・フォークなど、その日の洗い物全体を見渡し、どういう順序で洗い、それらを金属製の水切りカゴにどのように積み上げるかを、頭の中でシミュレイトしてから、その順に洗って、カゴに積み上げます。この場合、もちろん、グラスは洗いもカゴも別扱いです。
“洗い”で重要なのは、油分が多く付着したものと、そうでもないものの分別と順序立て。“積み”で重要なのは、洗った後の食器の水分がすべて確実に下に落ちること、また、食器同士が密着して水分が溜まる箇所を決して作らないことです。
この“積み”がキッチリしていれば、自然乾燥は数時間で完了しますので、夕食の支度をする時には、昼食の食器類はすべて乾いていますし、夕食後の食器なんて、次の朝には乾き切っちゃってカラカラです。なので、布巾は必要ないのです。
しかし、例外はあります。例えば・・・
タッパーウェアの蓋の溝
内側に鋭角に折れた鍋の蓋の縁
これらは、完璧な積みでひと晩おいたところで、少量の水分が乾き切れずに残っていることがあるのです。それがいくら少量であっても、必ず完全に拭き取らないことには、納めるべき場所に戻すことは許されないのです。ここで必要になるのが、そうです、キッチンペーパーです。
基本的に、便利なもの、使い捨てのものは敬遠するタイプの私ですが、キッチンペーパーは別、というか、どちらかというと好きですし、ある意味・逆に・ある反面、愛しているのかも知れません。
一般的なキッチンペーパーは一辺が約20cm四方。タッパーの蓋の溝や鍋の蓋の縁にほんの少量だけ残った、私でなければ気にも留めない程度の水分を拭くには充分すぎる面積。なもんですから、明らかに無駄だと判断した場合は、20cm四方のそれを半分に破って使い、半分はまた次の機会のためにとっておく、というふうにしてました。しかし、調理に於ける多くの場面で、この程度の面積が必要であろうということが充分に研究された結果なのでしょうか、半分に破ったキッチンペーパーの残りの半分を使うに最適な場面は、上に書いたケース以外にはあまりない、ということもいなめなめなめなめない事実です。
有効に使われることもなく置き去りにされた半分のキッチンペーパーを見つめていると、「もしかして、オレの自然乾燥主義は間違いだったのか」なんてことを考え始めると、だんだん自信を喪失し、あげく自身を見失ってしまいそうになります。こんなんじゃ、メロディだってまともに浮かぶわきゃないのです。
そのように肩を落として歩いていたある日、ふと立ち寄ったドラッグストアで、素晴らしい商品を発見してしまいました。それがコレ。
「ちょっと使いに」「半分サイズにも使えるミシン目付き」のキッチンペーパーなのです。そう! これ! これですよ!!! 私が欲しかったのは、こんなキッチンペーパーなのです。
タッパーの蓋の溝や鍋の蓋の縁にほんの少量だけ残った水分を拭きとる時は半分サイズ。そうでない時は従来のサイズと使い分けられますから、半分に破られたキッチンペーパーがいつまでも放置されることもなくなったのです。なんという画期的な商品でしょうか。
これにより私のキッチンライフは無駄なくすこぶる快適になりました。だからといって、良い歌詞やまともなメロディがホイホイ出てくるか、っつうとそれはそれでまた別の問題、ってことろが人生の難しいとこなんですけどね。
ところで、今回の表題ですが。「キッチンペーパー」、略して「チンペ」ってことです。え、なんか変ですか? だって、「キッペー」のほうがよっぽど変でしょう。ってゆうか、それ人名だし。ちなみに、振り込みなどで時々利用する「インターネットバンキング」は、略して「インキン」ですし、ちょうど1年前、スターダスト・レビューの皆さんが【大感謝祭】をやった「さいたまスーパーアリーナ」は、略したら「たまスッパイな〜」です。あぁぁ、オレってなんでこう、何言っても上品になっちゃうんだろう。
ということで、今週はこれで終わりで〜す。
じぇんじぇん関係ありませんが、14日(火)はきゃりちゃんの新曲を発売前日に店頭フラ毛。22日(水)は、Perfumeさんの新曲とLIVE DVDを発売当日にジャス毛してきました。どちらもとっても良いで〜す。
はぁぁぁ、オレの新作を皆さんに発表できるのは、いったいいつになるんでしょうか。ふぅぅぅぅ。
2013/05/24
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