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Friday Column

No.404

『わがままタレント たらいにシャンパン』

いつからでしょうか、シャンパンしか飲まなくなっちゃったのは。もうかれこれ5年くらい経ってるような気がします。

それは20歳だったとして、お酒の飲み始めはもっぱらビール一辺倒。その後、レストランのアルバイトで、いろんなスピリッツやリキュールを覚えて、カクテルなんかも片っ端から作っては飲んでた時期があり、20代後半は【MYER’S】というダークラムを好んで飲んでた時期もあり、1993年からはワインに移行しました。いちいちノートを付けながら、ボルドーやブルゴーニュの高級銘柄を飲んだものでした。2002年にパリに移り住んでからは、それもなんだかアホらしくなって、とりあえずそこにあるワインを飲む、それで充分。みたいな感じで帰国して、そうですね、やっぱり2008年か09年頃からだと思います。シャンパンだけになったのは。


Moët & Chandon Brut Impérial

で、今回はシャンパンについていろいろ書こうとは思ったんですが、なんせ専門分野だけに、書き出したらそれはそれは壮大な長さの文章になりますし、それでいて、その半分以上は“知ったかぶり”、という、なんともイイ感じになることが容易に想像できますので、これはまた別の機会に書くとして、今回は氷と水を入れてシャンパンを冷やす“クーラー”について書きたいと思います。

もちろん、90年代にもシャンパンは時々飲んでましたし、金属製のシャンパンクーラーは家にあったんですが、テーブルの上に置くと結構な威圧感があり、かなりジャマな存在であったことはいなめなめなめなめません。

で、たぶん90年代の終わり頃、青山あたりでたまたま見つけて、「お、これ丁度よいかも」と購入したのがコレ。



どうですか、ステキでしょう。本来は、何らかの植物を入れて庭に置いておく、言ってみれば“オシャレ植木鉢”なのか、ま、とにかくガーデン用品なんですが、これが、シャンパンクーラーとして丁度良い大きさで、食事をするテーブルとの高さ加減もバッチリなのです。というわけで、パリ時代も含めてかれこれ14〜5年使ってます。

で、そう言えば私は音楽家なもんですから、コンサートツアーなどで全国各地で演奏させていただいてますが、終演後はやはり、キリッと冷えたシャンパンを飲みたいというのは当然の願いなわけでして。そんな芸能活動もかれこれ26年になろうとするもんですから、各地でお世話になっているイベンターの担当者の皆さまにも、たいへんありがたいことに「KANさん=シャンパン」というふうに認識していただいています。ですから、「終演後の食事、どうします?」に対しては、「シャンパンさえあればどこでもおまかせします」ということになってまして、いやしかし、フレンチのレストラン以外では、シャンパンを常備しているお店はそうそうあるわけではないですから、時には、イベンターの方が気を利かせてくれて、小粋な和食屋さんにシャンパンを“持ち込む”なんてケースも少なくないのです。これがまぁ、いわゆる“わがままタレント”的な感じですかね。

でも、一生懸命演奏したんだから、シャンパンくらい飲んだっていいですよね。それさえありゃ、お店や料理については文句なんて一切言わないんですから。ということで、自分で勝手に良しとして、甘えさせていただいてるわけです。

で、元々シャンパンを置いていないお店に持ち込んでいただいたとして、グラスはとりあえずワイングラスで代用というケースもあり、クーラーは水割り用のアイスペールなどで代用したりなど、なにかしらの方法で状況を整えていただけるんですが、こないだの長崎は、これまでにない、とても粋な感じになりました。

1月12日(土)、長崎【メルカつきまち】での公演終了後、デビュー直後から長年にわたりお世話になっているFM長崎の方々と一緒にということで、これまた昔からよく行っているおいしい中華料理店に行きました。で、イベンター・BEAの中村さんはいつものように気を利かせてくれて、シャンパンを持ち込んでくれていたのですよ。で、なんでもいいですから、氷と水を入れて冷やせるものありますか、と女将さんに訊ねてみたんですが、「んんん、どうしたらいいかねぇ」といろいろ考えていただき、しばらくして、「ちょっとはずかしいんだけど、コレしかないんですけど・・」と持ってきていただいたのは、いわゆる“たらい”でした。そう、昔ながらのコントで上から頭に落っこちて来るような、あんな感じの“たらい”です。

で、氷と水を張って、シャンパンを置いてみましたら・・・、「おぉ、いい! スゴクいい!」



どうですか、コレ。そーとーステキだと思いませんか。これまでに味わったことのない、なんとも言えないこの風情。女将さんに「いやぁ〜、ありがとうございます、なんかすごくイイです、コレ。」とお礼を言うと、「いやだぁ、なんか、はずかしいわぁ」と乙女のように恥じらっていました。

というわけで、わがままタレントは九州長崎でたらいにシャンパン。しかもつまみは皿うどん。これがまた、・・・まさかまさかのマリアージュ。なんだか妙に合うのです。たいへんおいしく楽しい長崎の夜でした。

さて、明日4月20日(土)深夜の、STVラジオ【KANのロックボンソワ】には、ピアニスト・塩谷哲くんがゲスト出演します。北海道の皆さま、是非お聴きください。

2013/04/19



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