No.236
『レコピコ日記 その1』
いやぁぁぁ、たいへんです、忙しいです、マジでマジで。【弾き語りばったり #11】のツアーが始まる前の8月中にアルバム用の詞曲全部とデモ音源をあげるという、当初の予定どおりに行っていればこの状態にはならなかったんですが、当初の予定どおりになんてなかなかいかないものです、世の中。ツアーが始まってからは、脳のモード的にもなかなか難しいものがあって、しかも10月なんて3分の2は東京にいなかったですし。また、そんなツアー先でライブ終わった後にホテルに籠って作詞作曲アレンジなんかをやるような人間になったらおしまいという考え方もあり、今この状況をむかえています。で、現在はなにがどうなっているかというと、本レコーディングをやりながら、それと並行して頭の中で出来ている曲のデモ音源づくり。私の場合、このデモ音源を作る段階でアレンジをほぼ煮詰めますから、これをちゃんとやっておくかどうかで、本レコーディングの進行がスムーズになるかどうかに大きく影響しますから、デモとは言え時間はちゃんとかけなければならないのです。
あぁ、このたいへんな状況は、安倍なつみさんと矢島舞美さんの2曲の後に、【ばったり7 LIVE CD】のプロモーションでアチコチ行きながら、平井堅くんの曲を作ってレコーディングしていた2007年の11月・12月にヒッテキします。あん時もたいへんでしたが、平井くんの『Twenty! Twenty! Twenty!』も、安倍さん矢島さんの『16歳の恋なんて』『私の恋人なのに』も、どれもちゃんと納得できた、今でも聴き直して楽しい作品です。いやしかし、今回はプロモーションとはかぶってないにしろ、なんせアルバムですから、曲数が多いぢゃないですか。だからとってもたいへんなのです。
少しの時間も惜しいこんな時期には、あららららなアクシデントが起りるものです。11月16日(月)、この日もデモ音源制作のために会社に出かける時に、普段着のズボンの擦り切れ始めた裾を修繕してもらおうと、家の近所のよくお願いしてる洋品店に寄りました。車を店の前の歩道に軽く乗り上げて一時駐車して、修繕依頼はほんの数分で済み、店を出て再び車のエンジンをかけようとしたら、あらららら、キーをいくら回してもエンジンがかからなくなっちゃいました。自慢の高級北欧車も購入から丸17年が経ち、すでに21万キロ超えですから、いろんなところにガタが出始めてるんでしょう。ふた月に一度どこかしらが調子悪くなって修理に出してるイメージですが、いきなり全くエンジンがかからなくなったのは初めてです。「どうしたの?」洋品店の御主人も出てきてくれてましたが、どうやってもエンジンがかかりません。ディーラーさんに電話して、結局レッカー車で運んでもらうことになりました。うううん、私も過去にちょっとした不注意により、気がつきゃ意に反してレッカー移動されてたなんてことは複数回ありますが、自分の不注意でなくはなく、納得済みのレッカー移動は初めての経験です。
30分で来てくれたレッカー業者さんは複数ではなく、アメフト系か柔道系のビッグなお兄さんがひとり。「トラックまで私が押しますから! 平地なんでだいじょぶです! 乗ってハンドル切ってください!」ってことで、ひとりで私の車をぐわぁぁぁぁっと押してトラックにつけ、あとはワイヤーをかけてレッカーで引っぱり上げました。なんか凄かったです。というわけで車は修理中、プチでカワユイ代車に乗ってます。ところで“レッカー”の綴りを調べてみたら【wrecker】でした。うん、頭に“w”がつく感じが今回なんとなくわかッ多様な気がしました。
さて、肝心のレコーディングですが、まずリズムを2曲録って、うち1曲は歌もうたってトラックダウンまで終えました。えぇ、かなりイイ出来だと思いますよ。その曲でハモンドオルガンを弾いてくれたのはこの方、伊東ミキオさん。2006年の【LuckyRaccoonNight vol.1】で初めてお会いして、その後ウルフルズのライブやら、MilcoのCDやら、菅原龍平くんとのライブやらを観せていただき、「一度いっしょにやってみたいなぁ」と思っていて、今回実現しました。素晴らしい演奏です。それも含めて楽しみにしてください。そんなスタジオでの写真を久しぶりにピコピコ形式でどうぞ。
レコーディングの写真はどうとっても同じ感じになりがちなので、今後も基本はピコピコで行こうと思っています。さて明後日は久しぶりの【ばったり11】、大阪府貝塚市での公演です。どちらさまもよろしくおね概算要求。
2009/11/20
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