No.046
『プレソンチモン・ジュ・ポラン Pressentiment du Pollen 〜花粉の予感〜』
なんだかねぇ、妙に花粉っぽいっつうか、その世界に着実に近づいているような気がしてならないんです。去年の夏くらいに、左目が軽く痒いことがあって目薬を買ったんですが、鞄に入りっぱなしだったその目薬をここ最近、3月に入ったあたりからふとさしたくなる回数が確実に増えてます。
外に出ると、なんか目が痒いまではいかないんですが、ショボショボするっていう表現ともちょっと違い、どちらかというと目がシラシラする、ってのが文字表現としてはいちばん近いような気がしますが、とにかく「あぁ、目薬さしてぇ」という感覚が2日に1度はあり目薬をさします。そんなことを意識しだしたらなんとなく鼻もつまりがちに感じてきてしまい、事務所に行って挨拶するにも「おはようございます」が鼻がつまって「おはようご財閥」になったりすることもあり(←そんなことあるかぁ!)、常時携帯している点鼻薬を噴射するタイミングも増えてきています。
先日、札幌行きの飛行機に乗った時、なんだか目がシラシラしてきたので目薬をさしたところ、いままでにない奥行きのあるハードな刺激にグ−−ッと押さえ付けられ、なにが起ったのかと思えば、私が目にさしたそれは目薬ではなく点鼻薬だったなんてこともありました。その直後からだんだん目がス〜ッと通ってきて、飛行機が飛び立った後にはエラく遠くの景色までハッキリ確認できました。(←そんなことあるかぁ!2)
花粉症に対する免疫力を空のコップに例えると、そのコップに徐々に水が貯まっていき、いっぱいになってあふれたところで花粉症の症状が現れ、もうもとには戻れない、なんて話よく聞きますが、その例えが的確なものだとすれば、私の場合コップの8割、いやもっと水が貯まっているのではないかと思えてきます。
なんらかの抵抗方法はないもんなんでしょうか。私たち歌い手さんは花粉症なんかになっちゃったらその活動にメチャクチャ大きな支障をきたしますからね。実際すでに花粉症と戦いながらコンサートやレコーディングをやってる方もいらっしゃるんでしょうけど、いやぁ、エラくおそろしい状況が予想されます。来年は花粉症になってしまうことを想定して年間スケジュールも考えなきゃいけないような気がホントにしてきました。
ところで最近、立体的なフォルムのちょっとステキなマスクあるじゃないですか。私は帰国した一昨年後半に初めて見たんですが、もっと前からあったんでしょうか。あの立体的なマスクを女の人がしているのを初めて見た時から、なんかわかんないけど特別な感覚をおぼえてまして、見る回数とともにその不思議な感覚は増幅してまして、その感覚とはいったいなにかということがこの春、わかりました。
あれねぇ・・、ブラジャーに見えちゃうんですよね、私の場合。それでですよ、あの立体的なマスクをした美人に遭遇すると、特別な感覚にやおら包囲されるというか、そのような・・・、ありゃ・・、なんだか非常にマズ〜イ雰囲気になってきてます? いや、いいんです、気にしません。今回最も言いたいところはここなんですから。あの立体的マスクを私と同じ感覚でそのようにとらえている人がたくさんいるとは言いませんが、100男性に2〜3人はいると思いますよ。
そのうちなぜかワコールとかが “天使のマスク”みたいなのちょっとエレガントなやつ売り出したりして、それが案外売れちゃったと知ったら、日本はすぐ過剰競争になだれ込みますからね、もうあれやこれやいろんなマスクが出まくります。春先のホワイトデーにはファンシーなマスクがブリ売れ、デートの日には「勝負マスク」ってな感じです。こうなりゃマスク業界全体が調子に乗っちゃって「ウェディングマスク」や「喪マスク」、受験生向けの「受かりマスク」まで登場。その他、グッとマニア向けのマスクなんてのもいくつか思いついてはいるんですが、このへん掘り下げるとちょっとねぇ、このサイトの品位にもかかわってきそうなんで、これを読んでいただいてノリノリになっている方それぞれの自由な発想におまかせします。
花粉症で困ってらっしゃる方「冗談じゃないわよ!」と思ったらごめんなさい。いや、でもね、私にその恐怖が確実に迫ってきているもんですから、とそんな話でした。オチがないのでじぇんじぇん関係ないクイズです。
問題:現在、私は新作アルバムのレコーディングを本当にやっていますが、
このコラムが掲載される31日から、超スットボケで小休暇をとり、
5年ぶり16度目の中国に行ってきます。今回滞在する都市を
次のうちから選び、その北京語読みでの発音を反復練習しなさい。
1.蘇州 2.杭州 3.福州 4.九州
※正解は、コラム「No.047」に掲載されています。
2006/03/31
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