No.022
『すみません、私、こっそり出てました』
御報告がおそくなりましたが、7月23日(土)山梨県・河口湖ステラシアター、30日(土)香川県さぬき市・テアトロン、8月20日(土)富山県・太閤山ランド、そして先日10月9日(日)は東京・日比谷野外音楽堂と、尊敬すべき先輩バンド『スターダスト・レビュー』の夏の野外コンサートシリーズ“楽園音楽祭 2005”に4公演、ゲスト出演させて頂きました。なぜ事前にお知らせしなかったかと言うと、このゲスト出演の話が決定した6月下旬までに売り出されていたチケットはすでに完売していたため、このサイトでゲスト出演を告知してもチケット購入が不可能なのでかえって逆にアレなんじゃないか、ってことと、それよりもなによりも“スペシャル隠れゲスト”ということだったので、出演情報を事前に公開することでスターダスト・レビューのみなさんが狙うところの“サプライズ感”を少しでも損ねてしまうわけにはいかない、という理由で告知を控えさせて頂きましたことを御理解下さい。
さて、どのような出演だったかというと、まずオープニングの夏の野外コンサート的企画“アラモアナ・ショッピング・センターズ”に、支給されたアロハ・麦わら帽子・サングラスに自前のウクレレを持ってしれ〜っと紛れ込み「バナナボート」「パイナップル・プリンセス」「夏のシルエット」とコーラス参加。ここでスターダスト・レビューのコンサート形態を知るお客さんは「あれ、ひとり多いんでないかい?」となるわけですが、ここではそのことにはなんら触れずに私はハケ、コンサートはいろいろありながら進み、中盤で“スペシャル隠れゲスト”として呼び込まれ、私はこのシリーズ出演のためにわざわざベトナム・ホーチミンシティに飛んで65万ドンでオーダーメイドしてきた、世界で最もエレガントな民族衣装“アオザイ”を着て登場。ここではじめてちゃんと名乗って挨拶し、はじけるフリートークの後『愛は勝つ』を熱唱、さらにくだけたサマートークを挟んで『すべての悲しみにさよならするために』を根本要さんと分割熱唱してハケ。で、本編最終曲「Get Up My Soul」に再びノリノリのクルクルでなだれこみ参加して、ほなサイババ、というわけでした。
いやぁ、楽しかったですよ。なんつったって、ひさびさの“デカイ音”ですしね、それも野外ですから。単独の弾き語りは弾き語りでまた違った“趣”や“そこにしか存在し得ない楽しみ”を見つけ始めてはいるものの、このドンタンドドタン、ブッブッブッブッブッブッブッブッ、ギャァ〜ンギャッギャギャァ〜ンには「やっぱ、これなんだよな」と身体が反応します、単純に。スターダスト・レビューのファンの皆さんにも大変好意的に迎えていただきました。
この期におよんで念のため基本情報を押さえさせていただきますと、【スターダスト・レビュー】1981年にデビューし、これまでになんやかんやひっくるめると通算約29枚強のアルバムを発表、そしてなによりも恐ろしいのはデビューからの25年間で行ったコンサート数はなんともうすぐ1700公演。東京ドームを丼としてこれを縦に重ねて換算すると、なんと地球を4周半!!。ね、もうわけわかんないでしょう、わけわかんないくらいすごい数なんだってことですよ。構成員はリード・ヴォ−カル、ギターの根本要さん、親KAN派のアグリカルチュラル・ベ−シスト柿沼清史さん、主にパーカッション、時にサックスのVoh.林さん、ドラムは“叩くミッレ・ミリア”寺田正美さん、ここまで4人がスターダスト・レビューで、コンサートでは“元祖キキビアリスト”添田啓二さん、アコースティックギターに岡崎昌幸さんがサポートメンバーとして演奏しています。なにがすごいってやっぱ全員歌うってことですよね。この分厚いコーラスがスターダスト・レビューの大きな魅力のひとつでもあります。代表曲は「木蘭の涙」「夢伝説」「今夜だけきっと」「Northern Lights」「七月七日」「瑠璃色の涙」など。最新アルバムは2004年発表の『AQUA』。これに関してはSTVラジオの「KANのロックボンソワ」のホームページ内「ボンソワノート」に『素晴らしきスターダスト兄さん方の世界』ってことでいろいろ書いてますので、お時間のある方はよろしかったらそちらもどうぞ。
スターダスト兄さん方、そしてスタレビ・ファンの皆さま、これからもよろしくおね凱旋門 (l'Arc de Triomphe) 。
公演終了後は真剣誠実な反省会が深夜まで続く (撮影・提供 添田啓二)
2005/10/14
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