帰国後、初めてステージに立ったのは２００４年１２月１日の大阪城ホール『Act Against AIDS』のコンサート。自身の曲を２曲演奏した後、“ａｉｋｏ”さんと彼女の名曲『カブトムシ』を共演した。

１９８７年にデビューして延べ１８年、パリ在住期間を差し引いても“正味１５年”というキャリアを持ちながらにして“自分一人だけではなんにもできない”のは非常にまずいんじゃないか、と在仏時からじわじわと考えていたこともあり、２００５年はとりあえず“独りでワンステージ作れるようになる”という具体的なわかりやす〜い目標を掲げて、『弾き語りばったり』と題したピアノの弾き語りツアーを敢行、“本物のアーティスト風”の活動をスタートさせた。デビュー“正味１５周年”という節目の年を、ひたすら自分自身と向き合いながらこの期におよんで暗中模索中。

それにしても、超すっとぼけ系で結果的に３年以上もサボっておきながら、そんな私のコンサートを心待ちにしていてくれるお客様が全国に多く存在しているという偉大な事実にこの上なく感動し、感謝の気持ちで胸がおっぱいだ。