No.143
『トリトメ9th』
はい、BAND LIVE TOUR 2008【NO IDEA】始まりましたぁ!。2月3日の突然のブリ雪の中、初日横浜BLITZ公演を観ていただいた皆さま、ありがとうございました。お楽しみいただけましたでしょうか。私としては、どうだったんでしょう、やっぱカタかったかなぁとは思いますが、それ自体は反省ではありません。何年やっても初日はねぇ、私自身はもちろんメンバーも舞台・音響・照明・楽器のスタッフもみんなそろっていっぱいいっぱいおっぱいぱいですから、そんな緊張感の中での演奏です。なもんでカタいっちゃカタかったんですが、余計なことしない感じがよかったのでは、と思っています。ここから先は「どんな手を使っても風邪をひかない」「あんまりダラダラ飲まずにちゃんと寝る」「やっぱ水野真紀さんはどう考えてもめちゃくちゃかわいい」をテーマに体調を維持してキチッと演奏するのみ。3月半ばまでのひと月ちょいを楽しく乗り切ります。各地で皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
さて、今日の『金曜コラム』ですが・・・、これといって書くこと9thよねぇ・・・。3週に渡ったブータン旅行記は書きたいことありすぎるくらいで、どっちかというと執筆時間をどうとるかという感じだったんですが、今週はねぇ・・・、まぁこんな週もあります。6日(水)札幌行きの飛行機の中でなんか書きながら考えようと思ったんですが、あっさり寝ちゃいましてね。でもってツアー中なので『ロックボンソワ』2本録りですから、終わったのは21時過ぎで。そのあとはおいしいもの食べておいしいワイン飲まなきゃなんないですから。いや、これ重要なことなんですよ。忙しいからといって2本収録した後、ホテルに帰って原稿とか書いたりしてたらバカになっちゃいますから、ホントに。なもんですから、去年暮れにオープンした密やかなワインレストランで、おしゃれな料理をつまみながらキムデレさん(木村ディレクター)と中国産冷凍餃子問題に関する報道のあり方についての激論を夜中まで交わし、ホテルに帰ってグーグー寝まして、で、今、東京へ戻る飛行機の中で、書くことないないというだけで約800字くらいまでひっぱってみたりしてます。
中国といえば、横浜公演の前日に私の北京の友人・謝利(シェ・リー)さん一家3人が初めて日本にやってきました。謝利さんと私について書くにはたいへんに長い時間を要しますので、それはまたいつかの機会にしますが、簡単にいうと1990年9月、私の生まれて初めての単身海外旅行先・北京での初日の晩、おそるおそる入ってみたある食堂の店主が謝利さん。そこでの筆談からはじまった中国語に強い興味を持った私は93年に北京語を勉強し始め、北京に行く度に会って食事をしたり、06年なんかは飛行機のって上海までライブ観にきてくれたり、そんな謝利一家が初来日ってんですから成田に迎えに行きまして、で、横浜のライブ観てくれて、終演後は東京に戻って夜中3時まで飲みました。しかしね、こっちはカタコトだってわかってんのに容赦なく北京語しゃべってきますから、話の内容半分も理解できませんでしたが、楽しかったからすべて良しです。思えば、去年秋にイタリアから来日したパオラ一家(コラムNo.129参照)は、語学学校の経営者ですから、カタコトの外国人にわかりやすく話すテクニックがあるんでしょうね。しかしねぇ、初めて北京で会ってからもう17年半、まだ赤ちゃんでお母さんにだっこされてた謝程(シェ・チョン)がもう20歳なんですからね、なんかおもしろいです。
ところで札幌は『雪まつり』真っ裸ですよ。ここ数年の札幌は中台港韓など近隣諸国の旅行者が増えてきていますが、今週の札幌便には西洋人旅行者も多く乗ってました。そんな私は88年から札幌に通い続けて今年で延べ20年(正味17年)になりますが『雪まつり』ってちゃんと見たことないんです。今週はこのコラムネタにもなり得るかもしれない『雪まつり』を見とかなきゃとは思っていたんですが、いかんせん2本録りでしたから、一瞬横切るヒマもありませんでした。あ、でも9日にまた札幌来るわけだし、10日の会場入り前にチラッとでも見とこうか、でも、寒そうだよなぁ、とそんな感じ。地元の人もそういやちゃんと見たことないかなぁなんて方多いみたいですけど。そういえばそうですね、私も『東京タワー』なんて今の会社から歩いて行けるくらい近くにあるんですが、行きませんもんね。私が東京タワーに行ったのは、たぶん小学生の頃おばぁちゃんに連れられて1回と、大学生の頃フレッシュなデートで1回、それだけです。気がつきゃもう27年も東京住んでるんですが。
私は雪が大好きです。なにかとヒマだった時代は東京にめずらしく雪が積もるといつも“自我雪像”を作ってました。最初に雪だるまを作って、そこから時間をかけて定規で削っていくんですけどね、これが楽しいんです。基本的に写実主義の私はリアルな胸像を作るので、首部分がいちばん細くなります。これが2日くらいすると溶けてきて、ある時見ると首から上がゴロッと雪の溶けた地面に転がってるんですね。これが悲しくていいんです。この刹那感に芸術を感じ自己満足するのです。それから86年頃でしょうか、なぜか3月にドカ雪が積もった時は、青梅街道から中野新橋に下りる緩く長い坂道でスキーやりました、飲んだあげくの明け方4時頃。たまぁ〜にタクシーが通るんですが、なんせドカ雪なんであっちはあっちで超徐行運転ですから。あれはおもしろかったなぁ。こないだの東京ブリ雪はツアー初日だったんで雪像もスキーもやりませんでしたが。
というわけで、飛行機もそろそろ霞ヶ浦上空、バッテリーも少なくなってきたんで今週は何のトリトメもなく、このへんでなんとなくフェイドアウト。だってこの後『LuckyRaccoon』の原稿書きがありますから。それもいつものように締切りを延ばしてもらってたりして。2月29日発売の『LuckyRaccoon vol.26』ではこれまた楽しい発表もありますんで、そちらもお楽しみに。日曜日は再び札幌です。ZEPP SAPPOROでお会いし魔性の女・藤あや子。
2008/02/08
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