twitter
Membership ID

PIN code
標準(http)接続
ログイン方法について

Friday Column

No.135

『ブータン行ってくるばい』

あぁぁ、忙しい、あぁ、忙しい。11月・12月はホントにいろんなことが重なりまくってまして、具体的には、安倍なつみ&矢島舞美(ºC-ute)の作詞作曲ベーシックアレンジ2曲、『LuckyRaccoon vol.25』の料理と原稿、ベスト盤『IDEAS』のプロモーションも大切ですし、まだ公表できぬ依頼曲の作詞作曲アレンジ、これが最も時間かかってます。当サイトに関しては、新コンテンツ『ショッピング』のいろんな準備、日々の『最新情報』記事更新、毎週の『金曜コラム』執筆、その他モロモロという感じです。まともに夕食を食べれないという悲しむべき日も多くあるんですが、しかし“どれもやりたいことばかり”だということはたいへんに恵まれているのではないかと思います。

まぁ、プロモーションはねぇ、誤解を恐れずに書きますと、その行為自体は決してやりたくてやっているわけじゃぁないんですけどね、ってのは、口に出して言うか言わないかは別として、多くのアーティストさんに共通する思いだと思いますよ。しかし、より多くの皆さんに『IDEAS』を聴いていただくためには、プロモーションは避けて通るわけにはいかない重要な作業ですから、やる以上はできるだけ楽しみながら、できるだけ“感じよく”をテーマにがんばってます。でもまぁ、プロモーションは行ってやれば必ず終わりますから、作ることに比べりゃぁなんてこたぁありません。とにかくひとつひとつ丁寧にやってます。

明日からは、依頼モノのレコーディングを私が責任を持ってやりまして、そのあと福岡に行って、戻ってクリスマスがらみのアコースティックライブ3公演のリハーサル、とそんな感じです。こうして具体的に忙しい忙しいと書いているのはグチっているわけでもなんでもなく、むしろ音楽的な忙しさなのでイイことなのだということをいいたいわけで、そして、この異常な忙しさにより、それをくぐり抜けた先の唐沢年明けに待っている海外逃亡への期待がブイブイに膨らみまくっている、ということがなにより一番書きたいことなのです。

そうばい、ブータン行ってくるばい。
なんで博多弁なのかはわかりませんが、なんかすごく素朴な気持ちになってるもんですから、つい。

本来、次の旅行の第1目的地は去年秋、全ての手配が完了したにもかかわらず、外国人入国制限期間の急遽拡大により渡航を断念した『トルクメニスタン』(コラムNo.073参照)だったんですが、その3ヶ月後の12月末にニヤゾフ大統領は急死。アメリカ的諸国から“独裁”と揶揄されるニヤゾフ政権下のトルクメンを見たかったんだよなぁ、と遠い外国の大統領の死に妙に落胆する私でした。どっちみちトルクメニスタンには是非行ってみたいという思いは継続していたんですが、ついにテレビは完全にNHK-BSしか見なくなってしまった私はある時、次なる旅行希望国ベスト10には入っていたものの特に強く意識することはなかった『ブータン』のドキュメンタリーを淡い興味で見ていましたら、なんと“2008年に民主化を宣言”というではないですか。「民主化ぁ!?、それはやめましょうよ」と私が思ったところでどうなるわけでもありゃしませんから、ならば民主化前にかならず『ブータン』を見ておかなければならないではないか、ということで急遽第1位にランクアップしたのです。

あの、変に誤解されてもなんなので一応書いときますが、私が時々書いている社会主義国への興味とか、今回の「民主化やめて」とかは、あくまで旅行先としての興味、つまり自国日本との文化・風習・社会システムなどが違えば違うほど行ってみたいという気持ちがより強くなる、というそう言う意味ですから。それとはまた別の意味でアメリカは嫌いですけどね、昔っから。

で、とにかく『ブータン』行きを決意し、調べてみたら、個人での手配は無理なようで、旅行会社を通してブータンの旅行会社に手配を依頼しないと行けないようです。こういうめんどくさいとこがイイですねぇ。まず、ビックラこくのは、外国人が滞在する場合はグループツアー・個人旅行を問わず「公定料金」というものが定められていて、この公定料金にはホテル代・ガイド・運転手・車・食事代がすべて含まれています。時期によって多少の差異はあるらしいですが、今回の私の旅行の場合は、1日220米ドルを事前に払い込みます。ブータンに4泊する私は、事前に搭乗希望便・滞在都市・行動予定・宿泊希望ホテルを提示して、先国からのOKが出たら、航空券代と公定料金×4泊分を事前に払い込み、その証明書を持って、現地空港で到着時に入国ビザを発給してもらう、というシステムです。どうです、カッコイイでしょう。食事代3食も払い込むってことは、ミネラルウォーターやお土産物を買う以外に現地の現金を使うタイミングはない、ってことです。

去年行き損ねた『トルクメニスタン』も同様に、すべての旅程を事前に提出し、すべての行程にガイドと車がつき、その金額を払い込んで現地到着時にビザ発給ということでした。トルクメンにおけるガイドは写真撮影や市民との直接の会話を“監視”する意味合いも充分含んでいるニュアンスを感じましたが、ガイドブックを読む限りではブータンは違うようで、国内のいろんな事情はありながらも、あくまで外国人に安全快適に旅行してもらうためのガイドと車、それを含めた公定料金制度であるようです。旅行会社の人に聞いてみると、自分一人で歩きたい場合は「今日はガイドも車もいりません」と言えばいいそうで、その場合は事前に払い込んでいる食事代をガイドさんから現金でもらってください、ということでした。いやぁ、今まで考えたこともないこのシステム、ワクワクします。

周囲に「ブータンに行く」と話すと、決まって「安全なのか?」という問いが返ってきますが、どこの国でも旅行者が油断しないように極力危なめに書いてある『地球の歩き方』の治安のページを読むと、「世界でも例外的に治安が良い国である。基本的に正直な社会なので、ぼったくり・詐欺の被害も心配する必要がない」と書かれてあります。“オレはいろんな国に行ったことがあるんだぜ”でおなじみの私はいろんな国の『地球の歩き方』を持っていますが、こんなのは初めてです。さらに「旅行者が“騙された”と感じるケースでも、事情を聞くと文化的・社会的な行き違いであることが多い。」とありました。

世界各国を対比する共通意識として『GNP(Gross National Product)=国民総生産』という考え方がありますが、ブータンには現在の4代目国王が1970年代に提唱した『GNH(Gross National Happiness)=国民総幸福』という考え方が根付いているそうです。この両者にはあらゆることをお金に換算して考えるかそうでないかという大きな違いがあります。物事を無意識のうちにお金に換算してその価値を判断している私たち先進国民には、考えられない、というよりはとうの昔に忘れてしまった人間的な発想でブータンの人々は暮らしているということが予想されます。素晴らしいですね。だとすると治安はいいはずです。いろんな国を旅した私の経験から、貧富の格差と治安の悪さは比例します。殺した殺されたのニュースばかりを楽しげに競って流すテレビのニュースをふつ〜になんとなく見ている私たちの偏見の度合いは悲しむべきものですし、“格差社会”なんて語彙を平気で流行らせるメディアは、むしろ犯罪を助長しているようにも見えます。

おっと、つい説教じみてしまいました。こんなこと書くつもりじゃなかったんですが、本来このコラムをアップするべき金曜日のお昼をもうとっくに過ぎているもんですから、つい焦ってしまって本心がポロ出してしまいました。とにかく私は、そんなステキな未知の国『ブータン』を訪れるということをたいへん楽しみにしながら、この超多忙な12月を乗り切るのですから、いいでしょう、ということを書きたいのです。

そして、もうひとつ、往路の乗り継ぎ経由地としいて、ついにインド・デリーに1泊することになりました。デリー経由をとりあえずキープしてバンコク経由をキャンセル待ちしている状態で、「一応早めにビザとっとくか」ってことで11月初め、3回目のインド大使館の角を曲がったら、うわっ、そこにはなんもありませんでした。立て直しで一時的に移転してました。そんなこんなのビザ取得3回目にしてとうとうインド初上陸です。いやぁ、ホントのところインドにはちゃんと日にちをとって腰を据えて正面から立ち向かいたい気持ちでいたんですが、デリー経由しかとれなかったもんですから仕方がありません。このあたりについてはコラムNo.010をお読みください。もういいかげん時間がないので、今週はこの辺でアッープ!見直ししてないので、誤字脱字がたくさんあると思いますが、誤射脱糞よりはマシだと思ってください。


うわっ、ないじゃん

2007/12/14



≪ BACK Latest NEXT ≫

会社概要
サイトマップ
スタッフ一覧
個人情報保護
リンク
推奨環境
お問合せ

- Copyright(C)2023 UP-FRONT CREATE Co., Ltd. All Rights Reserved. -
sitemap