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Friday Column

No.105

『ハノイ ナウ! Season 1 〜バスに乗る〜

さぁ、行ってきました、JALマイレージバンクの特典航空券で2泊3日、スコッと単身ベトナム・ハノイ。ベトナムは2年ぶり4度目ですが、首都ハノイには12年ぶり2度目です。気候的には日中の最高気温が27〜8度くらいで、さすがの私もネクタイはしませんでしたが、長袖のシャツで軽く汗をかくくらい、夜はブレザー着ようかな、やっぱいらないか、くらいのちょうどいい感じでした。12年ぶりの印象としては、当然のことでしょうがバイクが増えたよなぁ〜というのがまずあり、そのぶん信号も増えていて、いやしかし、街の景色がなんも変わってない。経済的には適度な速度で成長しながらも12年経っても景観が変わらないってのは素晴らしいですね。どの通りのどの歩道にも必ず生えている“木”が切られずに残っているのもいいですし、思ったほど車が増えてないのもよかったです。もちろん“よかった”ってのは旅行者としての感想ですけどね。ハノイの人たちはどういうことを感じながら暮らしているのでしょうか。

私の旅の楽しみは、それがどこの国のどんな街であろうがまず“食べること”と“大学オフィシャルTシャツ探し”。そして2000年代に入ってからは“市バスに乗る”、これ楽しいです。今回は“市バス”について書いてみます。その街に暮らす人の日常にとけ込んで、その街に暮らす人の目線で街を眺めます。とかなんとかステキっぽいこと書いてますが、いやいやこれがかなり上級者向けでしてね。基本的には観光客は対象にしてない、わかってるひと用の乗り物ですから、緊張感はブリ高千里です。


とりあえず行ってみよう

ホテルのフロントで街の地図はもらえましたが、市バスの路線図はありませんでした。まぁ、そんなもんです。ってなかんじの5月6日(日)夕方、とりあえず“よし、ホアンキエム湖北の旧市街に行ってみよう”と方向性を決めてそっち方面に向かってそうなバス停を探します。ここで大事なのは目的地をピンポイントで決定せず、あくまで“エリア”規模、または“そっち方向”くらいに設定することです。だって乗ってみなけりゃどっちにどう行くかはわかりませんから、ピンポイントで設定した目的地から離れれば離れるほどどんどんマズイ気分になるからです。ホテルから3〜4分歩いて見つけたバス停には路線番号も表示されてましたし、それぞれのバスが運行する通りの名前もちゃんと書いてありましたからキエフやウラジオストックにくらべりゃ楽勝です。しかし、通りの名前を地図で探しながらどこをどう通るかなんてのを確認しようとしてる間にバスはやって来ますから、とりあえず乗っちゃいます。


西日が差し込むバス車内

バスに乗って札束と切符束を持った車掌さんらしき人から3,000ドンで切符を買ったら、地図と車外の景色を見ながら今どこをどっちに向いて走っているかを確認します。私の乗った08番のバスはホアンキエム湖の東側を北に向かって走り、うまいこと旧市街の入り口あたりにさしかかり、「このへんかな?」とも思いましたが「なんとなくもうひとつ先まで乗っとくか」ってことで我慢してたら予想外に右折したんで【STOP】のボタンを押して“次で降ります”の意志を表示、描いていたイメージよりはちょっと遠くで降りることになりましたが、ギリギリ想定エリア内ってことで良しとして、街をぷらぷら歩きます。


旧市街のHang Be通り

ホアンキエム湖北の旧市街は、開発が制限され古い街並が残るオールドベトナミーズエリア、ヨーロッパからの観光客やバックパッカーが多く往き来します。バイクと自転車がわんわん行き交う車道はどこも幅がなく、そこに市バスがクラクションを鳴らしてバイクを掻き分けながら進みます。「ほんとかよ」って感じです。通りの両側にはいろんな商店が並び、そんないろんな商店の商品が歩道いっぱいにまではみ出して並べられ、そうでない部分はすべてバイクの駐輪場という状態なので、街の人も観光客もみなぐしゃぐしゃの車道を歩かなければならないという脳を軽く揺さぶられる雰囲気、うぅぅぅん、たぶんこういうのをカオスって言うんでしょう。


妙に完璧なカラーコーディネイトだ

ぷらぷら歩いて写真を撮って、角のカフェでビールを飲んでたらもうすっかり夜でだったので、ホテルに帰るバス停を探します。旧市街は一方通行が多く同じ番号のバスも行きと帰りじゃ違う通りを通ってたりするんでややこしいです。こっちに来る時に乗ったバス停には【08】と【31】の表示があったんでその番号が書いてあるバス停をみつけて待っていると、来るときと同じ【08番】が来たので乗りました。バイクの波をクラクションでぐいぐい押しながらをホアンキエム湖の西側の通りを南に向かい、適当なところで降りて歩いてホテルに戻りました。


おりゃぁぁぁぁぁ

このほんの2時間ちょいの行動を地図で見ると、こう行ってこう歩いてこう戻ってきた、みたいな、ただそれだけのアッサリしたことなんですけど、いやぁ、知らない街で市バスに乗るってのはただそれだけでエキサイティングでピリピリ緊張してクタクタに疲れるもんです。でもってシャワーを浴びて、テレビのベトナム語放送をゴロッとしながらぼ〜っと眺めて、新しいシャツに着替えて、高級レストランにタクシーで乗り付ける。この昼夜のギャップもまた楽しいものです。


3,000ドン=約20円

今週はここまで。来週の『ハノイ ナウ! season 2』では、貸し自転車に乗ってハノイの街を迷走します。

2007/05/18

※文字バケを避けるため、ベトナム語の発音記号は省略しています。



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