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Friday Column

No.073

『そんなこんなでイルクーツク』

さぁ、ライブツアー『座ってポン!』も7日・8日の大阪2公演でおしまいです。なんせ久しぶりのツアーですし内容的にもいろいろだったので、あっと言う間という感じではないですけど、やっぱ6公演は少ない、あぁぁぁぁぁっと言う間くらいですかね。もう終わってしまうと思うと毎度のことながら悲しいです。大阪2公演は全曲わんわん泣きっぱなしでお送りします。ライブの内容に関しては来週、何らかのかたちで書きますし、有料サイト『北青山イメージ再開発』のほうには後々更に細かく書こうと思っていますのでお楽しみに。

さて、今回はツアー終了直後の久しぶりの休暇旅行について。結論から言うと今回の旅行先はロシアのウラジオストック→イルクーツクなんですが、そこに落ち着くまでにいろいろありましてね。私の場合「今行きたいところはどこか」と問われるとそれは「行ったことのないとこ」なわけですが、いっくら“オレはいろんな国に行ったことがあるんだぜ”でお馴染みの私でも、世界を見渡すと行ったことない国のほうが圧倒的に多いわけで、そんな圧倒的な数の“行ったことないとこ”から、どのような基準で行き先を決定するかというと、まず「入国ビザが必要な国」これ大事です。観光でもビザが必要=観光地として外国人をオープンに受け入れようとはしてない=行く人も比較的少ない=日本に入ってくる情報も少ない=謎めいててちょっとステキかも、というわけで、まぁ、簡単に言うと観光地化されたとこよりはあまり多くの人が行ってないとこのほうがなんかわかんないけどおもしろそう、ってことです。気がつきゃ中国だってベトナムだってウクライナだって日本人の短期間の観光ならビザ無しで入国できるようになりましたから、私にとっての行きたい国ランキングではグッと下がってしまいます。

入国ビザが必要なところにもいろいろあって、在日大使館領事部で規定の書類を提出したら同日には発給してくれるとこもあれば3日後という国もあり、すべての旅程を決定して予約確認書を添付での申請から発給まで通常2週間かかります、なんて国もあり。で、今回のもともとの目的国はどこだったかというと、私の経験上もっともビザ取得がめんどくさい『トルクメニスタン』でした。「え?なにスタン?」って感じでしょ、はい地図帳開いてください。カスピ海わかりますね、その東側が『トルクメニスタン』です。イラン、アフガニスタンと国境を接す中央アジアの永世中立国です。ここのビザ取るのはめんどくさくてですね、なにしろトルクメニスタン航空の運航スケジュールすらインターネットに公表されていませんし、どのホテルもネット予約はできないようになっています、在日公館もないので個人でのビザ申請は無理。日本の旅行会社が作成した旅程希望表(何月何日からどことどこの都市を訪れ何ホテルに泊まりたいなど)をトルクメニスタンの国営旅行会社に提出し、そこから「ならば飛行機はこの便、ホテルはここ」という旅程表が返ってくるのに3週間。OKがでて初めて予約手配を開始、送られてくる航空券と招聘状を持って飛行機に乗り、トルクメニスタン到着時に空港でビザが発給される、という流れだったんですが、今回の休暇は10日間、いろいろ考えてまず8月上旬に出した「10月15日から首都アシュカバド(Ashkhabad)とカスピ海沿岸のトルクメンバシュ(Turkmenbasy)の2都市合わせて4泊」という最初のプランが「その日程での移動は無理」と3週間かかって8月末に一旦NGをくらい、トルクメンバシュをあきらめて予定を組み直して再度提出した頃に「5泊するならだいじょぶ」と返答があり、2都市5泊で決定。

これに合わせて最もスムーズな乗り換え経由地を考え抜いたところ、往路はインド・デリー経由、復路はタイ・バンコク経由、ということになりました。しかもこの経由地がらみはJALマイレージバンクの特典航空券を利用しようということもあり、日本航空のデリー直行便とトルクメニスタン航空便の運航日の兼ね合いで乗り換え経由地のつもりのインド・デリーになんと3泊。うぅぅ、そんなつもりじゃないんだよなぁ、今インドに行くつもりはないし、インドって本腰入れて行かないといけないような気がしますが、まぁどう考えても経費的にも日程的にもこれがベストである以上そうするしかない。よしわかった、じゃぁタージ・マハルぐらいは見ておこう。タイ・バンコクはまぁいいか1泊だし。という感じですべての旅程を決定して日航便を予約、インドの入国ビザを取得したのが9月半ば。ここから意識は一気にトルクメニスタンに向かい、あとはデリーとバンコクのホテルはどこにするか、とインターネットで探していた9月末のある日、「10月27日の独立15周年記念日前後の外国人入国制限期間が急遽拡大され10月15日までの入国ビザしか発給できないようになりました」とトルクメニスタンの旅行会社から連絡があったと私が手配をお願いしていた旅行会社から連絡がありガクゼン。昔からお世話になっている旅行会社の社長さんも「KANさん、こればっかりはさすがの私もどうしようもできませんわ」ってことで、ライブツアーがある以上休暇の日程を前倒しにするわけにもいかず、出発2週間前にして第一目的国トルクメニスタンを断念、ってゆうかデリー、バンコクを含めたこのプラン自体を全却下せざるをえなくなったわけです。

それにしてもインドには縁がないんだなぁ、という感じです。インドに関しての話はまたぜんぜん別なんで省略しますが、インド入国ビザを取得したのに行かなくなったのはこれで2回目、飛行機を予約してやっぱり行かなくなったのもあわせると3回目です。今インドに行く気はなかったので、そのへんはまぁ逆によかったんですが。(このへんの話に御興味をお持ちの方はコラムNo.010をお読みください)。

でもって仕切り直し、さてどこ行くかぁ・・といろいろ考えました。中央アジアつながりってことで、成田から直行便が飛んでるウズベキスタンか・・でも別に行きたいわけじゃないしなぁ。じゃぁイタリア・トリエステにでも行って午前中だけ語学学校に通ってあとは飲んで食ってのんびりするか。いや、それもなんだか進歩がない。そんな時、2001年1月に中国東北部の極寒地ハルピンに行ってマイナス35度の洗礼を受けボロボロになって帰ってきた後の北青山イメージ開発会報誌『輝29号』の文末を「よし、次はウラジオストックだ!」で締めくくったことをふと思い出したのです。その文末に妙な責任感を感じ「そうだ、私はウラジオストックに行かねばならないのだ」と急遽自分で自分に ”マストです!”と決めつけました。ロシア・モスクワには過去3度行きましたが、極東方面は初。旅行会社の社長さんにこれからの期間でロシアの入国ビザ取得が可能かを聞いてみると「ギリギリだいじょぶでしょう」とのこと。しかし、札幌と同緯度のウラジオストックの10月の平均気温は8度、なぁ〜んだ札幌よりチョイサム程度の雰囲気で、あまり極寒イメージはありません。ならばもうちょっと奥まで行ってみるか、ということでヤクーツクとイルクーツクのツクツクコンビが候補にあがり、飛行機の運航日の兼ね合いで、また10月の平均気温は0度と切りも良いってことでイルクーツクに決定、となったわけです。

「今回は引き下がるが、あきらめたわけじゃないぜ。待ってろよ、トルクメニスタン!」と胸の奥で叫びながら、そんなこんなでウラジオストックとイルクーツク、ひとりで行ってきます。周囲の人には「なにがあるの?」と聞かれますが、ガイドブックに載っていること以外になにがあるのかを見つけに行くのです。果たしてなにがあったのかは後日このサイトにて御報告します。

7日・8日の大阪を観に来ていただけるみなさん、おもろいライブになることをお約束します、お楽しみに。

2006/10/06


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