No.058
『ベルリン名物・カリーヴルスト』
気ぃ遣っちゃうよなぁ〜、なんだかねぇ、ワールドカップ。とかなんとかいいながら私も今大会は現段階ほとんど見ちゃってるんですよ。というのも現在、アルバムレコーディングの最終段階にありまして、歌を録ってそのままトラックダウン(TD)という日が続いています。このトラックダウン(TD)というのは細かく説明すると大変なんですが、平たく言うと録音された各トラックの音を調整してバランスや定位を決めて完成型音源を作る仕上げの作業でして、ミキシングエンジニアの作業をず〜っと待つ状態が何時間もあるもんですから、そんな時間に原稿書いたりクイズ問題作ったりしてるんですが、しかしスタジオ内のモニターにはなぜかいつもNHK-BSがついてるもんですから、そこに放映される試合は生中継・録画モノ含めてなんとな〜くほとんど見ちゃってるわけで、だから日本が今どのような状態にあるかも把握してたりするもんですから、気ぃ遣っちゃいますよ、ほんと。でも、この間のクロアチア戦の川口さんなんてすごかったじゃないですか、ねぇ、そういうところをもっと派手に誉めたたえましょうよ、ねぇ。
さて、そのクロアチア戦が行われたのはバイエルン州・ニュルンベルグでしたね。「オレはいろんな国に行ったことがあるんだぜ」な私ですからもちろん行きましたよ、ニュルンベルグ。あれは2002年の12月、ミュンヘンから電車に乗って着いたら街全体がクリスマスマーケットで盛り上がってましてね。旧市街の広場はクリスマス関係のいろんなグッズの屋台やソーセージの屋台やらでぎっしり埋め尽くされて、またニュルンベルグのクリスマスマーケットはドイツ国内でも大規模で有名らしく初詣の川崎大師のようなにぎわいでした(行ったことありませんが)。ここで私がたいへん気に入ったのはホットワイン「Glühwein/グリューヴァイン」。果物や香料などをつけ込んで味付けされた赤ワインの温かいやつなんですが、飲む前は「ホットワイン〜?」とかなり邪道的偏見を持っていたものの、飲んでみたらありゃりゃりゃりゃこれがウマい、いっきに身体が温まります。毎年その年のデザインのマグカップがあって、カップ代込みで確か2ユーロくらいだったでしょうか、2杯目からはそのマグカップに入れてもらえば良いわけですから、ワイン代だけで飲めます。で、このマグカップは記念に持って帰るというわけです。楽しいですね。
ニュルンベルグ名物「ニュルンベルガ−/Nürnberger」 |
ニュルンベルグ式のソーセージ「Nürnberger/ニュルンベルガー」も欧州全体で有名です。ドイツのソーセージとしてはかなり小ぶりなもんですからこれが我々日本人にはジャストサイズ。キャベツの酢漬け(Sauerkraut/ザワクラウト)といっしょに盛られた直火焼きニュルンベルガーにマスタードをちょろっとつけてブリッとかじってドイツビールをグビビビビビ、ふぁ〜っひゃっひゃぁぁぁぁぁ〜こりゃたまらん、もうこれだけドイツ最高ダンケシェ〜ン!ってな感じです。ドイツ料理はあまり日本人の口には合わないかも、とケルン在住の友人からも聞いていましたがなんのなんの、注文する量さえ失敗しなければ美味いもんありありのドイツ、ビール好きには天国かもしれません。
こちらはベルリン名物「カリーヴルスト/Currywrust」 |
そんなソーセージ大好きビール大好きの私が首都ベルリンに行った時に出会ったのが『Currywrust/カリーヴルスト』。表面がバリッと焼かれた太めのソーセージをナイフでガツンガツンと切って、ここにケチャップベースのソースがどばぁ〜っとかかってその上にカレーバウダーをぶりかけ。パンをつけても2.2ユーロ(約300円)。ホットドッグというよりは“たこ焼き”を食べる感じに近いでしょうか、これがバカみたいにうまいんです。どうやらベルリン名物らしいこの『カリーヴルスト』、街中のいろんなところに屋台が出てまして、2日しかいなかったのにバカみたいに3回も食べました。上の写真はブランデンブルグ門近辺の『カリーヴルスト』、下はシュロス橋のたもとの『カリーヴルスト』、奥に見えるはドイツ歴史博物館。ウマいウマいとビールを飲んで、軽い足どりで「フンボルト大学」へホイホイ行ってオフィシャルTシャツをゲット。いやぁ〜ドイツはいいねぇ〜、品がいいし優しいし、楽しいっすよ。
とこんな感じでなんやかんや言いながらワールドカップをキッカケに3週分もコラムネタができたわけですから、私にとっては初めて深くかかわったワールドカップ・ドイツ大会でした。 ・・え? まだ終わってない。ですよねぇ、まだわかんないですもんね。でもこのコラムがアップされる時にはブラジル戦も終わってるんですよね。うわぁ〜、気ぃ遣っちゃうよなぁ〜。
2006/06/23
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