No.038
『驚異!月火水木金曜コラム』
今回はシリーズ“あの街 この人”です。なんとなくシリーズと言ってみたものの、後に本当にシリーズ化するかどうかは不明です。いや、待てよ。考えてみれば No.016 の“ニセコの多田っち”が今思えば“あの街この人”の第1回だったのではないか。てことは今回は回を重ねて第2回ですね。というわけで急に第2回になった“あの街 この人”、今回は私が最もお世話になっているDJさんのひとり、ヒロ寺平さんです。
ヒロさんとの出会いは、もういつのことでしょうか。私が大阪のFM802で番組をやらせていただいたのは89年の開局時からですから、お会いしたのはその直後のはずです。アルバムを発表する度に、802でのヒロさんの番組に出していただき、ライブもよく観ていただいてます。90年代後期には、当時ヒロさんがやっていた13時間の番組にフル出演させていただいたこともありました。またテレビの番組で“タクシーの運転手さんと客”という設定で大阪のエセ名所を巡らされた、なんてのもありました。
通常ラジオ番組は、ディレクターが卓(ミキサー)にいて、しゃべり出しのタイミングのキューを振ったり、曲を出したり、しゃべり手はぶ厚いガラスを隔てたブース内で、マイクに向かってしゃべる。というスタイルが多いのですが、ヒロさんは違うんです。ヒロさんはブースに入らず自ら卓(ミキサー)について、そこにマイクをセッティングして自分で曲を出しながらしゃべります。しかも、曲がかかっている間に、リアルタイムで届くリスナーからのメールをチェックして、ピックアップしたものをプリントアウトして紹介する。セルフプロデュースアンドディレクティングディスクジョッキー=略してSPDDJです。これはアメリカ式なのかどうなのか私はわかりませんが、なんだかカッコイイです。ヒロさんは「ボクね、ジッとしてんのがダメなのよ。ヒマが怖いんよ」とは言っていますが、いやいやこれはかなり周到なスタンバイと臨機応変に対応するシャープな感覚を持ち合わせてないとなし得ない“技”です。そんなスタイルで週5日、毎朝6時から10時までの4時間、金曜日は昼12時までの6時間やってるわけですからね、私なら半年ももたずにウェ〜ンって泣きマネして逃げますよ。
今回、大阪公演終了翌日、久しぶりにヒロさんの番組にゲスト出演する1月30日朝、出発前にホテルで番組のホ−ムページを見てみたら、ヒロさんのコラムが載ってまして、おっ、ってことで読んでたらさすがおもしろいんです。でもって「日記一覧」をクリックすると、なんと・・、毎日書いているではあ〜りませんか。“Diary”となっていますが、いやいやコラムです。土日を除く週5日、月火水木金曜コラムです。いやぁ〜まいった。番組にゲスト出演中、曲がかかっている間に「今日、読みましたよ」というと、「ほんま?、うれしいわぁ、アレたいへんなんよ」「いやぁ〜、わかりますよ、ぼくなんて週イチでヒ−ヒ−言ってるんですから、その5倍ですからねぇ」「でもね、読んでるよ言われたらうれしいよ。ぼくもKANちゃんの読むからね」「えぇ、読んでください」ってな感じでコラムナー(=columner/コラムニストとはちょっと違うイメージ)として固く握手をしてきました。
ヒロさんがこれを読んだら「もぉ〜、KANちゃんやめてぇや、そんなん書くの。めっちゃ気ぃ抜けんやんかぁ〜」と言うかもしれませんが、みなさん是非読んでみてください、おもしろいです。
というわけで、京都・大阪公演、観に来ていただいた皆さん、ありがとうございました。実はこれを書いている現在は、1月31日午後、神戸のホテルです。これから「SITE KOBE」へ向かいます。よろしくどうぞ。
2006/02/03
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