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Friday Column

No.178

『携帯10年物語 〜前編〜』

さ、まずは初のライブアルバム【LIVE 弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録】、11月19日発売をお知らせします。詳細はトップページのバナーをクソックして御覧ください。そのトラックダウンもスムーズに終了し、あとは【LuckyRaccoon vol.30】の原稿と、この『金コラ』原稿を書き上げれば、8月下旬から続いていた忙しい日々がやっと一段落します。そんなこととはなんら関係なく、今回は私の携帯電話の話です。

私が携帯電話を持ち始めたのは、まだまわりの誰もそんなもん持ってなかった1991年。私の記念すべき携帯第1号機、NTTの【mova D】。当時は携帯電話を所持することがあまりにカッコヨスギル時代でしたから、写真が残ってなくて申し訳ないですが、後でリンクのウルル貼っておきますので見てみてください。大きさ薄さともにちょうど缶ペンケースくらい、黒くて分厚い板チョコのような見た目でした。携帯電話なんてのは毎年どんどん新タイプが登場するであろうことが容易に予想できた私は、この【mova D】もほんの数年後にはクラシックでアンティークでカッコイイ携帯として評価をされると読み、いつまでもこの機種を使い続けることを決意します。実際、まわりが徐々に携帯電話を持ち始めるころに出回る機種はどんどん小型化され、機能も少しずつ進化し、折りたたみ式が登場し、メールなんてものもできるようになりました。そして数年も経たぬうちに予想どおりに私の【mova D】は、「うわ、すげぇ、デカイ!、なんすかその電話!?」みたいな言われ方をするようになり、しかしまだこれを“クラシックでアンティークでカッコイイ”と評価できるほどまわりは携帯電話に関して成熟していませんでした。どころか、まわりが皆ひととおり携帯を所持するようになったころには、私の【mova D】は時代遅れ的扱いを受け、それは私にとっては予定どおりで逆によかったんですが、しかし電波的に“おれだけ圏外”という状況が多くあると、正直【mova D】では辛いなと思える時期はなかったとは言えません。いやしかし、NTTの中継アンテナがこれからどんどん増えるだろうし、ここを乗り切れば、そしてまわりがもっと成熟すれば、この【mova D】は、FenderやGibsonのオールドモデルのように、タテ目のMercedesや弁当箱型のBMWのように尊敬のまなざしで見つめられることは間違いないと確信していました。

そんな【mova D】を使って7年になる98年のある日、ふと気を抜いた瞬間に手が滑って【mova D】を路上にカツンと落としてしまい、本体下部のバッテリー装着部分が割れてしまったもんですからバッテリーが装着できなくなってしまいました。ガ〜〜〜〜〜ン、これはショックです。なんとか修理できないものかとDoCoMoショップに行ってみましたが、スーツ着てるくせに茶髪おったててる若い店員は“修理ってなんですか?”的な対応で、当然の如く新機種への変更を変な敬語で私に強います。店員がどうこうってのは別として、実際この破損状態をみると、それこそ携帯修理職人さんかなんかを探さないことにはどうにもならないことはわかってますし、そんな人この時代に存在しそうにないことも認めざるを得なかったもんですから、なくなくしぶしぶ新機種に変えました。それがこの【DoCoMo P205】。


DoCoMo P205

なんてったってDIGITALですから、もう“おれだけ圏外”なんて状況ともサヨナラです。着信音はなんと17タイプから自由に選ぶことができ、また4分音符と4部休符で計30拍範囲内で独自に着信音を作成できるメロディ機能もあり、ミュージシャンの私は早速『Lucy In The Sky With Diamond』のイントロフレーズをプログラムしました。かけた電話・かかってきた電話の履歴なんかもそれぞれ10件も残ってなにかと便利です。そして、なんつたって“マナーモード”ってのが画期的です。会議中など着信音が鳴ったら困るときにブブブブブブという振動で着信を知らせてくれるんですからこの上なくすぐれた機能です。股間に忍ばせて誰かに電話をかけてもらえば、会議中なのに気持ちイイってことにもなり得るのです。

90年代末期の日本の携帯電話事情は91年当時の予想を上回るスピードで新機種・新機能が競って登場するようになってましたから、こんなウットリするような最新機種だって何年もしないうちにすぐに時代遅れ扱いを受け、そこを乗り切るとアンティークでカッコイイ存在になることはより容易に予想できました。2002年から2年半のパリ時代は日本に置きっぱなし、一時帰国時にちょっと使った程度だったもんですから、04年夏に帰国した時には、2枚のバッテリーのうちひとつは電源が入らない状態になってました。DoCoMoで在庫を探すと、もうこの電池パックの生産は終了しているとのことでしたが、かろうじて1枚見つかって確保しました。

この頃になると【P205】は、私の描いていたイメージどおりに前時代の名機として人目を引くようになります。行く先々で「KANさん、なんすかその携帯、うわぁ、すげぇ懐かしい〜、俺もすっごい昔これ持ってましたよぉ」なんて言われることはよくあり、私のブレザーの内ポケットからチラッとのぞくアンテナを発見したヤングなギャルは「わぁぁぁ、なんですかそれぇ〜、キャッ、ピッてアンテナ立ってるぅ〜、初めて見ましたぁ〜、カワイイ〜〜」みたいなことですよ。去年のいつ頃か、久しぶりに会社で会った『シャ乱Q』の“まこと”くんもオールドモデルを7〜8年使い続け、まわりの誰よりも古い携帯を誇りに思っていたようでした。そんなまことくんは私の【P205】を見て「うわ、その携帯いつのですか」とくいつき、自分の電話と見比べて「あぁ、KANさんのほうが古い、あかん、負けたわ」とがっくり肩を落とします。私は「なぁ、まこと、携帯ってのは勝ち負けじゃないんだぜ。俺の携帯もカッコイイ携帯、まことの携帯もカッコイイ携帯、それでいいじゃないか。さ、涙を拭いて元気だせよ。一生使い続けようぜ、いいな、約束だぞ」と言い、「ありがとうございます、KANさん、がんばります」と握手を交わしたものでした。

とまぁ、そんな【P205】もこの10月で、使いはじめから丸10周年を迎えました。猫は1年で3つ歳をとると言いますが、携帯電話は1年で9つ歳をとると言われています(私が言いました)。私の愛機【P205】もすでに90歳を越えたことになりますが、マナーモードの振動もまだまだ衰えることなく、通話もなんら問題なく、オシャレな会話が弾みます。・・・そう、・・・先月までは。

あぁぁっとここで時間切れです。なにしろ今日(木曜日)中に【LuckyRaccoon vol.30】の原稿を書き上げなきゃですし、金曜土曜はなぜか滋賀県で2日連続ゴルフなもんですからボクって忙しい、あぁぁ、ホントにボクって忙しいでしょ。というわけでこの続きは次週に持ち越させていただきます。アルカトラズじゃなくてアシカラズ。

さて来週は、10年間使い続けた愛機【P205】が大ピンチ。いったい【P205】はどうなってしまうのか、たったの10年でその役目を終えるというのかぁ・・・。ということでまた来週、ほなサイババ。


2008/10/10



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