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Friday Column

No.386

『くしろよろしく』

まずは、新潟・山形・東京・仙台・大阪と、各地観に来ていただいたみなさま、ありがとうございます。はい、わかってます。私がいちばんよくわかっています。なのでつべこべ言わずに書きます。今回は、ひと月ちょっと前に行った、北海道・釧路について書こうと思います。

10月20日(土)の福井公演で、ついに全都道府県での演奏を達成した私ですが、だからそれで良いというわけではありません。気がつきゃもう何年も訪れてない街も全国各地にあるもんですから、いろんな意味で身軽な【ばったり】では、できるだけそのような街に行くべきだという考えから、今回はなんと19年半ぶりーボガードの演奏となる釧路、そして20年半ぶりーライカウルフの旭川での公演を決定しました。

で、なんせそのくらいの長〜い年半ぶりなもんですから、“すっごく久しぶりにその街に行くのだ”という生ゴミではなく意気込みを強く表す意味で、まずは釧路に行きました。各所で収録しての【釧路ックボンソワ】は、もうすでに放送されましたが、適度に写真も撮っていますので、そんなのを見ていただきながらの今回です。・・っつっても大方の予想どおり食べもんばっかですけど。該当番号をクソックしながらどうぞ。


ところで、釧路いつ行こうか、と考えているのと、aikoさんのツアー、どこで観せてもらおうかなぁ、というのを同時漠然とに考えていたら、10月23日(火)にaikoさんの釧路公演があることに気づき、じゃぁ、そこでライブを観せていただいて、翌日各所で【釧路ックボンソワ】を収録して、なぜか温泉、ってことで良いじゃんということにしました。

私がライブを観に行くと、aikoさんはとても緊張する〜ということを聞いていましたので、今回は御本人にはないしょで、こっそり御席をとっていただきましたよ。

ということで、10月23日(火)午後の飛行機で釧路へ。空港では丹頂鶴のオブジェが迎えてくれます。ちなみに鶴は英語で【crane/クレーン】。そう、クレーンって鶴なんですよ。(01,02)

aikoさんは4年ぶりの釧路公演だったそうですが、いやぁぁぁ、楽しかったです、うん。音楽とお客さんを本当に大事にしてる姿勢がピシピシ感じられる、とても素晴らしいライブでした。終演後の楽屋で会った時は「ぎゃぁぁぁ〜〜〜」と驚いてくれたので、それもそれで大成功でした。

「釧路に来たら魚でしょう!」と言いながらも、意識的に間違って、カジュアルなリストランテでスプマンテをぶり飲み。その後ホテルに帰ると見せかけて、やはり意識的に間違って深夜営業のラーメン店に入ってしまっての辛みそラーメン。写真を見て気づきましたが、勢いでバターまでのっけてますね。カラダに悪さ全開です。(03)

で、翌24日(水)、釧路探検。釧路川にかかる幣舞橋(ぬさまいばし)からスタートです。橋のたもとに美川憲一さんの『釧路の夜』という曲の記念碑がありました。近づくとセンサーが反応して碑に埋め込まれた小さなスピーカーからイントロが流れたので耳を傾け、結果的にばっちりフルコーラス聞いてしまいました。(04〜06)

来年1月18日(金)にライブをやる【釧路芸術館 アートホール】を下見。いい雰囲気の空間です。(07)

でもって、市の南東部にある【春採湖】というかわいい名前の湖でなぜかボートを漕ぎ、強風にあおられて船着き場からどんどん離れ、漕いでも請いでも戻れないという状況に陥り、ディレクター・木村さんの水しぶきブリあげ漕ぎで、なんとか戻れはしましたけど、それなりにプチパニックでしたよ。(08)

で、お昼です。釧路と言えば、昭和天皇が訪れたことで有名なお蕎麦やさん【竹老園】でしょう、と言いながらも、あまり知られていない釧路名物“スパカツ”というのもあるんだぜ、という話を聞いた以上、それを食べないわけには行きませんので、わざわざ一旦【竹老園】の店前を経由しといて、“スパカツ”の発祥とされる【レストラン泉屋本店】に行きました。私がまだ小さい頃、デパートがワンダーランドだった時代のデパートの8階にあるレストランのような洋食サンプル・ディスプレイに胸が踊ります。ウェイトレスさんの制服もその時代のモノトーンで趣があります。(09)

数多くあるメニューに「どぉしよっかなぁ〜」と軽く迷うふりなども、それを食べると決めていた“スパカツ”を注文。数分後、給されたそれは、うわぁぁぁ。ガッチガチに焼かれた鉄板皿にスパゲティ・とんかつ、その上にものすごい蒸気をはきながらバチバチと滾りハミ出るミートソースは、まるで溶岩です。私が店主なら、“溶岩スパゲティ”と名付けたかもしれません。その迫力に終始押され気味で完食はできませんでしたが、ワイルドながらなつかすぃ〜味わいで、おいしゅうございました。(10)

じゃぁ、大学のオフィシャルTシャツでも探しますか、ってことで【釧路公立大学】へ。英語表記は【Kushiro Public University of Economics】ということですから、経済学がメインの大学なのでしょう。おそらくそうだろうとは思っていましたが、やはりオフィシャルTシャツは存在しないようでした。(11)

ところで、釧路の街には女の子の像がいくつもありましたよ。オレはやっぱ、裸足でミニワンピのフルートちゃんかなぁ。(12〜14)

19年前にライブイベントで演奏した釧路市民球場に軽く挨拶して、釧路湿原が見渡せる“こども広場”的な場所をうろついてみます。ここにもステキなオブジェ的遊戯具がありましたし、砂場にあったパワーショヴェル的遊戯にはかなり本気になりました。(15,16)

そんな釧路をあとにして、一路阿寒湖温泉へ。ここにきてキムデレさんは翌日激早朝の出発だと言い出したので、そんなのヤダってことで、もう1台レンタカーを借りて、2台つるんで“まりも国道”を走ります。もうすっかり陽は落ちた真っ暗な国道。“鹿に注意!”の標識があるものの、まだ実感はわきません。しかし、急ブレーキをかけたタイヤ痕がいくつもあるのに気づいたら、だんだんだんだんヤなよか〜ん♪。しばらく走っていると、うわっ! 前を走るキムデレ号がキュキュ〜っと急ブレーキをかけた道路脇に、170cmくらいでしょうか、スラ〜ッと首の長〜い、まるで伊東美咲さんのように美しい鹿が立っていました。うわっ!とビックリしたと同時に、うわっ!すげぇ美人! と感動します。思えば数年前、都内の道路を走行中、晴天の真っ昼間にもかかわらず、前方から眩しい光が接近してきて、うわぁ、なんだコレ、眩しいじゃねぇか、と思いながらすれ違ったのは、真っ白な高級車を運転する伊東美咲さんでした。そんなことを鮮明に思い出しましたよ。で、次に遭遇したのは、今度は頭に派手な角がついた雄鹿。これはまさに道路に飛び出そうとするところだったので、マジでデンジャラスでした。いやぁ〜、怖い、マジで怖い。まだ雪が降ってないからいいものの、これ、路面が凍ってたらと思うと、本当に恐ろしいです。なので写真など1枚もありません。そんな高い緊張感に包まれながらも、なんとか阿寒湖温泉へ到着します。

大型高級ホテルのなんともテレちゃうほど高級なお部屋に入ると、ウェルカムお抹茶で迎えていただきました。そしてなんと客室露天風呂までついてましたが、まずは阿寒湖が見渡せる大浴場で大欲情。ま、夜だったんで景色は見えませんでしたけど。(17)

でもって、部屋でぜったい食べきれないほどの高級なお料理の数々をちびちびとつまみながら、持ち込み高級シャンパーニュでシュワシュワ。写真にはありませんが、この他に、なんらかの揚げ物、和牛のステーキもありました。なんとも贅沢な阿寒湖の夜はさっさと更けてゆきました。(18〜23)

翌朝は客室の露天風呂に入り、時折立ち上がっては阿寒湖を見渡し、寒い寒いと湯につかる。なんてことを繰り返しました。(24,25)

10月25日(木)11時にチェックアウト。東京へ戻る飛行機は15時台なので、単身レンタカーで“まりも国道”を走ります。晴天で視界は遠くまでありながらも、やはりいつ鹿が飛び出してくるかはわかりませんので、緊張しながら釧路の街へ戻ります。(26)

お昼は、昨日わざわざ店の前を通過だけしてみた老舗蕎麦店【竹老園】へ。今度はちゃんとお店の中に入っていただくことにします。どうやら“かしわそば”、またはお蕎麦の入ってない“かしわぬき”が有名ってことで、きっと冷たいおそばを温かいつゆにつけていただく“鴨せいろ”のかしわ版なのだろうと予測して、それをいただこうと思いますが、店員さんに聞いてみると、ここではそのような商品は無く、“鴨せいろ”的な食べ方をするには、“ざるそば”と“かしわぬき”を両方注文して、ざるそばの冷たいおつゆはあえて無視して、“かしわぬき”につけて食べるしかない、ということなので、そうしました。クロレラを練り込んだという緑がかったおそば、歯ごたえのある親鳥の煮汁ともに、たいへんおいしゅうございました。(27)

あとは空港へ戻るだけです。が、しかし時間はまだ多少余裕があります。昨日、空港から街に向かう時に通りかかって、充分気になっていたのは【大楽毛/おたのしけ】という駅。「おたのしけ」という名の元はたぶんアイヌ語なのでしょうが、そこに「大楽毛」という字をあてるセンスに引きつけられずにいるわけにはいきません。

行ってみるとそこは無人駅。駅舎の一部は釧路市役所の支所になってました。せっかくなので“大楽毛”な写真を1枚撮って、菅原龍平くんに送ってみました。問題は、私がなぜ、ここ釧路で、“クアラるんるんセット”を持っていたのか、です。(28〜30)

はぁ〜い。というわけで短く楽しい釧路の旅でした。来年1月18日(金)は、19年半ぶりの釧路でのライブです。くしろよろしく!

それでもまだまだあきらめたわけではない私。この原稿はあくまで10月5日分。わかってます8週遅れです。次回は旭川について書く気持ちがあります。

2012/11/30



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