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Friday Column

No.267

『塩谷くん、ほんと、申し訳ない』

今回はまず、塩谷哲くんのサイトを御覧ください。私の最新アルバム【KHWJ】の収録曲『小学3年生』でもソフィスティケイテッドなプレイを聴かせてくれたジャズピアニスト・塩谷哲くんのオフィシャルブログです。現在、塩谷くんは津軽三味線奏者の上妻宏光さんと、【AGA-SHIO】というこれまたハイセンスなネーミングのユニットを組んで、ヨーロッパ・アフリカを演奏旅行中。その旅先でのイキな写真が随時アップされています。

私の最新アルバムの付属DVD【KHWRD】を御覧いただいた皆さまは御存知のとおり、塩谷くんはジャズピアニストでありながら、“観音写真家”でもあるだけでなく、世界各国で“ダジャレフォト”を撮影するワールドワイドギャグカメラマン(WWGC)でもあります。代表的な作品はなんと言ってもヨルダンの首都アンマンまでわざわざ“あんまん”を持ってって撮影された“Anmanでアンマン”。かの佐藤竹善氏に「バカじゃねぇの」と笑蹴されたそれを私は絶大に評価し、塩谷くんは「この良さをわかってくれたのはKANさんが初めてですよ!」と喜び、私たちの交流は始まったのです。私も私なりにハンガリー・ブダペストのドナウ川での“ドナウなってんねん!”や、ロンドンのタワーブリッジを背景に“タワーぶりっ娘”、またイタリアのポンペイ駅で“左ぽんぺい”など、複数のダジェレフォトを撮っては来ましたが、まぁ、胸を張ってお見せできるものはまだありません。

で、今年1月『小学3年生』のレコーディング時に、「KANさん、ぼく今度、カイロ行くんですよ!」と胸を躍らせる塩谷くんをうらやましく見ていました。で、いろいろ聞いてるとイタリア・ローマにも行くってことだったんで「じゃぁ、坂本ローマとか・・」とさりげなく提案したりしていたら、なんとも見事に素晴らしい“坂本ローマ”を撮ってのけたのです。今回の演奏旅行の最も大きなテーマのひとつでもある“Cairoでカイロ”の写真群は、もう完璧だと言い切れるものです。その秀逸なセンスに、写真のクオリティの高さに、そしてなんといっても行動力・実行力に脱帽です。
http://plaza.rakuten.co.jp/salt2008/

・・・で、私ですが、モスクワ→ボローニャ→ミラノと2カ国3都市6泊7日の旅から、予定どおりに帰ってまいりました。塩谷くんにあそこまでナイスなことをやられちゃった泌尿器科、私も私なりに“作品”を提示仕返さなければならないのです。・・・でもね、・・・ダメでした。・・・情けないっす。今回はそれについての長い長い言い訳です。

先週のボローニャからのローマ字コラムにも書きましたが、なにしろ、カメラがぶっ壊れまして、えぇ、まいりましたよ。

私が日常持歩いているのは、2002年に札幌で購入した【FUJIFILM FinePix 4500】。万画素で言うと240くらい。すでに新機種が出ていたこともあり、2万円台で買ったと思います。気がつきゃかれこれ8年近く使ってるもんですから、過去2度ほど修理に出したことはありますが、現在もさほど問題はなく使っています。“さほど問題はなく”ということは、“やや問題はありながら”という解釈もできるわけで。それはなにかというと、本体底部にある充電式の電池を入れる部分のフタの締まりが甘くなってまして、ここを指でギュッと押さえてないと電源がイチイチ切れます。輪ゴムで括ってみたりもしたんですが、上部にシャッターと電源スイッチがあるもんでダメでした。私はもう慣れたので問題ないんですが、「ちょっと撮っていただけますか?」と人に頼むわけにはいかないっちゃいかないのですが、人に頼まなければ問題はないのです。


底部をギュッと押さえながら撮影

で、今回ぶっ壊れちゃったのはこれではなく、94年に購入した【CONTAX TV-S】というフィルムを使用する高級コンパクトカメラ。旅行に行く時は必ずこのカメラを持って行くのです。昔は当たり前のことだったんですが、デジカメと違って撮る度に写真を確認できませんから、1枚1枚大事に丁寧に撮るのです。それもリバーサルフィルム、いわゆるスライド用のポジフィルムで撮ってますから、帰ってから現像を3〜4日待って、スライド映写機でリビングの壁に映し出して初めて、撮った写真を観ながら、ああだったこうだったと、旅のあれこれを振り返るのです。いいでしょう、それが情緒と言うものです。

が、しかし、そのカメラがぶっ壊れました。モスクワの2日目、マネージナヤ広場でレーニンのそっくりさんと写真を撮ろうと思ったら、本体のスイッチがONにならなくなりまして、一旦電池を出して入れ直してみたりも何度かやりましたが、まったく反応なし。これももうかれこれ16年使ってますから、過去に2度ほど故障して修理に出していますが、旅行中に撮影不能になったのは今回が初めてです。2000年1月に訪れた中国・ハルピンは、日中でもマイナス25度、夜間はマイナス35度という獄寒で、この時はたぶん低温が原因で液晶画面が表示されなくなったことがありましたが、手でこすって息をハァハァかけて温めると治りました。今回はなにをどうやってもダメでした。私の【CONTAX】は正確には【京セラCONTAX】という日本の製品で、京セラのCONTAX事業自体は数年前に終了しているものの、有償の修理はやってくれるてことで昨日持ってったら、「必要な部品がない場合は修理不可能」とのことでした。たぶん電気系統の接触不良でしょうからだいじょぶでしょうけど。


今回ぶっ壊れた【CONTAX TV-S】と撮りかけのポジフィルム

で、旅行4日目イタリアのボローニャに着き、マッジョーレ広場のタバッキ(バスの切符やフィルムなども置いているタバコ屋さん)で、Kodakの“写ルンです”的なやつを買いました。パッケージには「27+12」という不思議な表示があり、それはなにかと店の御主人に尋ねると、「39枚さ」と自慢げに言ったので、そんな感じで私も自慢げに撮ることにしました。これは普通のネガフィルムなのでさっさとプリントがあがりましたが、んんん、やっぱイマイチっすね。


マッジョーレ広場のタバッキでKodakを購入

ところで、【写ルンです】って今も売ってんのかな、と思って、インターネットで調べてみたら、ちゃんとあるんですね。それもかなりのバリエーションです。「結構いいじゃん、写ルンです!」というコピーで、「写ルンです 五か条」なんてのもありました。
http://fujifilm.jp/personal/utsurundesu/promotion/minnano/index.html


ボローニャで買ったKodakの“写ルンです”的なもの

そんなこんなもありながらも私なりに、なんらかのダジャレフォトを撮ろうとは考えていたんですよ。“ボロニャ着てても心の錦”とか、“ミラノ武範の食いしん坊バンザイ”とかね。しかしどれもなかなか難しく、カメラぶっ壊れで意気消沈してたこともあり、ダメでした。それでも、なんか1枚くらいはクスリとでも笑えるものをと、ミラノの街角で見つけた、ライオンの顔が水道の蛇口になってるやつのところで、“意気小チン”というテーマで1枚撮ってみたんですが、いやぁぁぁ、これがなんとも情けない、心の底から情けなさ過ぎる1枚でして。50手前の男が飛行機乗ってイタリアまで行ってやることじゃありませんし、決してこのページに掲載できるものではありません。私自身バカバカしいことにかけてはかなり力を注ぎそれなりの成果を残してきたと自負していますが、あれはダメでした。それをここに載せたりしたら、デビューから23年応援してくださっている方でさえ、これをキッカケにさぁ〜っと私から遠ざかることでしょう。そのくらいの価値がある1枚です。塩谷くんには「これしか撮れませんでした。ほんと、申し訳ない」ってことで個人的に送っておきました。

こうなりゃ次の休暇旅行は、イキなダジャレフォトが撮れそうなところを目的地とするべきだと考えています。そういう意味での候補地は、そうですねぇ、まぁ普通に考えると“エロマンガ島”ってことになるんでしょうけど、イマイチ興味湧かないんですよねぇ。そういう意味でいくと、やはりオランダの“スケベニンゲン”あたりでしょうか。しかし写真でどう表現するかが問題ですけど。

じぇんじぇん関係ありませんが、帰国翌日の6月20日(日)は、新幹線ぶっ飛ばして、仙台でTRICERATOPSのライブを観せていただきました。メチャクチャカッコヨカッタです。明日は新木場で最終公演だぜ、イェイ!

もひとつおまけにじぇんじぇん関係ないこと思い出しましたが、今日6月25日は【靭帯記念日】。それは1990年の6月25日、大阪のカラオケやさんで、チェッカーズの『I LOVE YOU SAYONARA』を森高千里の振付けで歌い踊っている時に、右足の膝から下が真横に90度に曲がり、靭帯および半月板を損傷して入院・手術ってことになっちゃったあの日から丸20年が経ちました。皆さんもがんばってください。

2010/06/25



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