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Friday Column

No.259

『“ルッぴっぱ”を振りかぶって その1』

ツアーが終わったというのになんやかんやとやることがあって、そして書きたいことも山ほどあって、しかしちゃっちゃっちゃっと書き逃げできるタイプではないことばかりなもんですから、またも更新が遅れてしまってすいまセンター柴田を近所で見ました。

なにしろとにかく、【芸能生活23周年記念逆特別 BAND LIVE TOUR 2010 ルックスだけでひっぱって】、全公演が終了しました。観に来てくださった皆さま、ありがとうございました。いやぁぁぁぁ、今年はホントたいへんでしたし、それだけにやり甲斐があり、なにしろめちゃくちゃ楽しかったです。

なんつったって、6名の素晴らしいアーティストの皆さんにシークレットゲストとして出演していただいたわけですから。いやもちろんそれ以外の内容もガッチリ作り込み、自信を持ってお楽しみいただけるツアーだったとクリーンクレンザー自負しています。しかしどうにもこうにもいかんせんとうほくしんかんせん、6名のシークレットゲストの皆さんがあまりに素晴らしすぎたもんですから、今年のツアーの印象はその部分に終始してしまって良いのです。伝説の23周年記念逆特別になってください。

今週から数週間かかりと思いますが、そんな【芸能生活23周年記念逆特別 BAND LIVE TOUR 2010 ルックスだけでひっぱって】=略して“ルッぴっぱ”を、演奏曲表を別ウィンドウで御覧いただきながら、ふりかぶって書いていこうと思います。写真も微妙なものをピックアップしています。 【演奏曲表はコチラ】

1公演の演奏曲数は20曲ですが、全公演での延べ演奏曲数は34曲。その中には、新作アルバムの新曲が複数あり、初めて演奏するゲスト曲が多数あり、でもって『全曲つなげ』は6パターンですから、リハーサル日数も去年までの50%増しで臨みますが、日数的にはそれでもどう考えてみキチキチキッチンドリンカーだと容易に予測できたもんですから、リハーサル以前の早い段階で全メニューを決定、全音資料を揃えて、メンバー全員すべての準備が完了した状態でリハーサル初日を迎えなければなりません。

しかし、アルバム【カンチガイもハナハダしい私の人生】のレコーディングは2月に入ってもまだ終わらず、そのくらい時間をかけて作っているアルバムをプロモーションしないなんてことはありえないもんですから全国をかけめぐる青春。そしてとうとうリハーサル期間にダブってトラックダウンをやる、つまり私自身がリハーサルの準備を整えられぬまま、リハに突入というカペカペの状況に陥りました。

そこでまず感謝すべきはメンバーです。私のカペカペ状況と今回のリハーサルのたいへんさを予測した各メンバーは、リハーサル以前に新曲・ゲスト曲の準備を万全に整えてくれました。今年もシーケンスものは無しと決めていたライブなので、当然のことながらキーボード・矢代さんには多大な負担がかかります。それでもめげることなく、新曲・ゲスト曲の全コード譜をとても見やすい共通譜面に書き直して私を待っていた矢代さんには頭が上がりませんよ。

そしてリハーサルは進みました。もちろん過去に経験したことのないリハーサルですが、それぞれの完成型は、お客さまの反応も含めてハッキリ見えていましたので、なにしろやっててめちゃくちゃ楽しかったですし、たいへんにやり甲斐のあるものでした。では、ピックアップ解説です。

【Opening】
今ツアーの演奏曲を除外した私の過去の曲のMEGA MIXを作ってくれたのは、去年同様“DJ.ARAKI”くん。キーとテンポをバッチリ合わせたミックスは充分商品にして発表したくなる仕上がりでした。

MEGA MIXから実際の生演奏に乗り変わるタイミングで、ピアノの上にバーンとアフロのシルエットで登場します。このオープニング、見た目的には06年のツアー【座ってポン!】とほぼ同じです。そのツアーを観ていただいた皆さまには「なんか、前もこうだったよね」と思った方もいらっしゃったでしょう。でもこれはワザトです。同じと見せかけて実はここに大きな伏線を張っておきました。後に気づいた方がどのくらいいらっしゃったかは不明ですが、このアープニングのアフロシルエット、実はアフロヅラをかぶったシークレットゲストのシルエットだったのです。正確にはASKAさんだけは違います。そのあたりがなぜそうなのかについても、実はいろいろ書いてみたんですが、ここで説明しきってしまうと、後にLIVE DVDが出た時の“オーディオコメンタリー”でしゃべるべき内容と丸かぶりになってしまったら、それはそれでつまんないなぁと思えたので、やっぱり削除しました。

【DISCO 80’s】
1曲目は私のライブの半ば定番曲になりつつある『DISCO 80’s』、と言っても06年のツアー以来3年半ぶりの選曲です。ここではあくまて音楽的根拠から、矢代さんを除くメンバー4人でアフロヅラをかぶっての演奏。間奏では、Perfumeの『ポリリズム』と『ワンルーム・ディスコ』の振りをミックスて踊りました。多くの皆さんは、アフロヅラからヒモらしきものが上に伸びていることに気づいたでしょう。そうです、すべてのアフロヅラには、あえて遠くからでも見えるくらいの太さのヒモをつけて、これら5本のヒモは天井のバトンを通ってステージ袖に集まっています。本来トランスポートの寺岡くんが自らもアフロヅラをかぶり、フロント3人がステージ前に出たり定位置に戻ったりするのに合わせて、ヒモがたるまないように繊細に操作していたのです。それはある意味・逆に・ある反面、ひとつの職人技と言えるでしょう。そして曲のエンディングとともに、5株のアフロヅラは天空に舞い上がるのです。この“オールヅラアップ”は、すでに90年代にドラムの清水さんが発想したもので、芸能生活23年にして、遂に敢行されたのです。


『DISCO 80’s』

約10年ぶり選曲の『君はうるさい』、3年半ぶりの『ロック試練の恋』と、テンポのイイ曲を続けて、そして新作アルバムからのビッグバンドジャズナンバー『小学3年生』へと続きます。

【小学3年生】
さて、今回のライブで最も練習に時間を費やした曲はまぎれもなく『小学3年生』でした。だってそうでしょう、総勢22人で録音されたこのビッグバンドジャズナンバーを、5人だけで演奏すること自体、普通に考えりゃ不可能です。しかも、ジャズなんか出来っこない私が必死こいてピアノを弾きながら歌ったところで、この曲の良さは全く表現できません。私はキラビヤカな衣装で、両手を広げてアメリカ式の大きなジェスチャーで歌唱しないことには、ライブでのこの曲は成立しないのです。


Hey! New York!

つまり、22人で録音した曲をたった4人で演奏しなければならないのです。しかし、この曲をやらないという選択肢ははなっからありませんでした。どうやってでもライブでやるべき曲なのです。これを4人で演奏すべく、ドラム・ベース・ギターともに、ブロック毎にどのようなアプローチをするべきか、そして最も多くの負担を背負ったのは、そうです、矢代さんです。ピアノ・ブラスセクション・ストリングスのすべてのフレーズを矢代さんは二本の手だけでまかなわなければならないのです。

まずは、全パートのスコアから、必ず聴こえなければならないフレーズを私がピックアップし、それらをどうやりくりしていくかは、すべて矢代さんにまかせるしかありません。リハーサル開始当初は「うぅぅん、3年くらい時間が欲しいなぁ」と言っていた矢代さんですが、さすがです、うまいことやリ切りました。全身ゴールドの衣装はこの曲のために作ったと言っても過言の滝でも華厳の滝でもスタスキー&ハッチでもありません。

しゃべりを挟んで、歌詞の流れ上私が自ら弾いたギターソロをライブでも再現した『青春の風』、そして『ピーナッツ』と、新作アルバムからの2曲を選曲し、そんな感じでペースをダウンさせながら、バンドでは2年ぶりの『世界でいちばん好きな人』。


高校時代に買ってもらってギターで自らギターソロ

とまぁ、書きたいことはなにかとあるんですが、今週はこのあたりまでにして、いいかげんアップしたほうがいいんではないかと思われます。続きは来週。

あ、それから5月1日(土)は宮城県での【ARABAKI ROCK FEST.10】、なんか妙に盛り上がりましたよね。観にきていただいた皆さま、ありがとうございました。そっちの写真はたぶん【ARABAKI】のサイトに載るんだと思いますので、わかったらお知らせします。

2010/05/03



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