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Friday Column

No.017

『スチュワーデスと私だけ』

気がつきゃ帰国後400日が過ぎ、飛行機のってあっちこっち行ったり来たりという生活がごく普通になっている今日子の五郎、空港で手荷物がベルトコンベアにのってグルグル出てくるのを見ながらふと思ったんですが、すごく増えましたよね、ピギーバッグ。

私がピギーバッグを買ったのは確か1992年頃。2〜3泊の出張に丁度いいカバンが欲しいなぁ〜と思っていた時期に、把手の長いキャスター付きの黒いカバンをシャララと引いて空港内を颯爽と歩くスチュワーデスさんの群れを見ながら、重い荷物があってもツラそうな表情は見せず美しい姿勢で軽やかに歩く、うぅん、スチュワーデスさんには確かに必要なカバンだ・・、と興味を示し、短期間でもいいから一生のうち一度は本物のスチュワーデスになってみたいと心の底から思っていた当時の私は、早速その長い把手とキャスターつきのカバンを探して買いました。しかし当時はそんなピギーバッグを使ってる人なんて滅多に見ませんでしたし、使い始めの頃は感覚的に持ち慣れるまで結構面倒なものでした。一度に多くの人が流れる到着時なんかは、なにげなくキャスターで人の足踏んでたり、エスカレーターの乗り降りで流れを止めたり、私が買ったやつがたまたまそうだったのか、車椅子用のスロープなんか通っちゃったりしたら、キャスターがカェェェェェーーーーって高い音程で鈍く鳴り響いたりして妙な存在感を意に反してアピールしてたものでした。今も同じような音を時には出してますが、ピギー人口が増えたせいか最近は全く気になりません。

そうか、考えてみりゃこのピギーバッグももう12〜3年、2〜3泊用とはいえ思えばいろんなところに行きました。札幌・大阪・福岡をはじめとする国内はもちろん、パリ在住時はナント、ランス、ブリュクセル、トリエステ、ザグレブ、ストックホルムといろんな街をカラカラカラカラ引いて歩きました。外国では、預けた手荷物の安全が保証されてない空港もたまにはあり、独自でつけた鍵とファスナーの金具ごと引きちぎられてたりしたことも2度ほどありましたし、ファスナー自体も老朽化して一部が剥がれたりしましたが、私の場合もともと、ホイホイ買い替えず何度でも修理して使うフランス式の考え方なので、その都度いちいち修理に出し、本体がまっぷたつに割れない限りは使い続けるイメージです。

そんなピギーバッグ、一応基本的な意味を調べておこうと広辞苑を開いたところ、あらららら載ってませんでした。英和辞典を見たら「piggy =小豚、豚のような」はありましたが「piggy-bag」は載ってません。でも「piggyback」という単語はありました。【piggyback】-adj. 1.背に乗っている 2.台車輸送の 3.宇宙船で運ばれるカプセルの 4.メインコマーシャルに便乗した ・・とあり、この2の「台車輸送の」というのがピギーバッグのネーミングの由来になっている可能性が最も高そうですね。ということは私がこの12〜3年間なんとなく“ピギーバッグ”だと思っていたそれは正確には“ピギーバック方式のバッグ”だったと考えるのが妥当っぽいです。で、それを略して“ピギーバッグ”ってことですれすれセーフでしょう。

今回のコラム、だからなんなのよといわれても、「ピギーバッグは最高!さぁ、みんなもレッツ・ピギィ!」というわけでもなく、「ピギーバッグ断固反対!もう二度とカラカラしません!」というわけでももちろんなく、ただ単純に「最近ピギーバッグ増えたよなぁ」「あの頃はホント、スチュワーデスさんと私くらいだったもんな」と思ったというだけの文章です。うぅ〜ん、うまい終わり方が見つからない。こんな時はそう、クイズです!ってのもあんまりしょっちゅうやってると飽きられそうなんで、もうひとつのスタンダードな手段「写真でゴマカセ!」でいこうと思います。

【piggyback】-adj. 1.背に載っている 3.宇宙船で運ばれるカプセルの ・・このあたりの解釈で1枚撮ってみました。ん〜ん、どうなんでしょ〜。

ボーイング747・シャトル専用輸送機の背中に載ってフロリダ州ケネディ
宇宙センターに帰還したスペースシャトル・ディスカバリ−のイメージ。
2005/09/09


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