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Friday Column

No.008

『ちょっと憧れ、テッペイちゃん』

東京2公演、名古屋公演を観に来てくださったみなさん、ありがとうございました。

先週は「略称」について書きましたが、今回は「あだ名・ニックネーム」についてです。私にはあだ名がついたことがありません。本名が『木村和』、「和」と書いて「かん」と読むという当時では衝撃的な、43年経とうとする現在でも依然最先端のネーミングだったこともあってか、幼小中高と年上の人からは「かんちゃん」、女の子からは「かんくん」、友達からは「かん」と呼ばれ、あだ名は一度もついたことがありません。

むしろこの本名があだ名と勘違いされてたこともあり、例えば小学校4年生の夏休みに通っていたスイミングスクールでは、たぶん福岡大学水泳部の学生アルバイトの先生が出欠をとる度に「きむら かずし!」と私を呼び、「はい」の代りに「かんです」と返事をするというやりとりを、両者引かずに夏休みのスクール期間中20日間続けたという九州男児っぽいエビソーダもありました。また、高校3年の終わり頃なんかは、1年の時から同じクラスだったやつに「ところでお前、本名なんや?」と聞かれたことさえあります。みんなが「かん」と呼ぶから自然に「かん」と呼んではいたものの、3年目にふと疑問を抱き、卒業する前に友人の本名くらい確認しておきたかったのでしょう。

上京してからも、大学の友達もバンドの友達もみな「かん」か「かんちゃん」。思えば84年〜86年の銀座のレストランでのアルバイト時代のみ「木村」と呼ばれてましたっけ。しかしいずれにせよあだ名は無し。87年に『KAN』ってことでデビュー。本名の読みをアルファベット表記したものですが、言ってみればコレ“芸名”ですね。しかしどうあれ呼ばれ方は「かん」「かんちゃん」「かんくん」「かんさん」「かん様」、依然あだな名がつく気配もありません。

まぁ、だからといってどうしても私にあだ名をつけて欲しい、こういう風に呼んで欲しい、という強い思いがあるわけではないんですが、なんというかこう、ちょっと憧れるわけですよ、あだ名で呼ばれるってことに。もちろんそのあだ名がどんな経緯でどうついたかにもよるでしょうし、呼ばれる当事者がそれを気に入っているか否かは重要でしょうけど、もうひとつの呼び名になにかもうひとつ別の世界というか、そんなもんがあるような気がするわけで、ちょっと憧れるわけですよ。“経験もないし、自分からすすんでそうしたいとは思わないけど、素敵な別世界があるようで憧れること”=理論的には私にとって“スカイダイビング”や“スキューバダイビング”に相当します。

そういうふうに考えると、米米クラブ時代初期は「ドナルド・平原」と名乗っていたらしく、後に「カールスモーキー・石井」という芸名が大衆に浸透し、しかしなぜかずっと「テッペイちゃん」と呼ばれている『石井竜也』さんなんかはもう、南の島の上空3000メートルからダイビングしてそのままダイレクトに海に潜って魚の写真撮ってるってくらい、いろんな意味でちょっと憧れです。決して自分からすすんでそうしたいとは決して思わないんですけどね。
2005/07/08


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